西表島(沖縄県先島諸島八重山列島)

  • 期間 2018-12-31~2019-01-04
  • メンバー L松本(17期)、鈴木百(25期)、保岡(32期)
  • 記録 松本

【計画編】
■ルート本案
↓船浦湾干潟→ヒナイサーラの滝→ヒナイ川遡行→板敷川支流下降→板敷川本流遡行→幻の湖→板敷川源流→ユツン川源流→ユツン川本流→古見岳往復→三段ユツンの滝→ユツン川下降→ユツン橋
001-西表ルート案B-1

■ルートサブ案
↓(幻の湖まで本案と同じ)→板敷川本流下降→マヤグスクの滝(懸垂)→浦内川横断登山道→大富
002-西表ルート案A-3

↓今回の計画の中で一番興味があり楽しみとしているのが、個人的にやり残している感の強い「幻の湖」から「古見岳」間を繋ぐルートだ。そこでは極力藪を避けつつ、沢の源頭付近の微妙な起伏を読みながら進む必要がある。そこで少しでも参考にと、以前NHKの番組「ブラタモリ」でも紹介された赤色立体地図を携行しようとの提案が鈴木さんよりあった。
003-赤色立体地図(書き込みあり)

■行動予定
12/31(月)羽田空港→石垣空港→石垣港→(ガスボンベ入手)→西表上原港(欠航時は大原港よりバス移動)→(上原駐在所に登山届提出)→ミトレアキャンプ場(泊)
1/1(火)キャンプ場→ヒナイ川河口→ヒナイ川遡行→分水嶺→板敷川支流(泊)
1/2(水)幕場→板敷川遡行→幻の湖→P393からユツン川支流付近(泊)
1/3(木)幕場→ユツン川本流→古見岳往復→ユツンの滝→ユツン川下降→ユツン橋→(バスにて船浦下車)→ミトレアキャンプ場(泊)
1/4(金)キャンプ場→上原港または大原港→石垣港→(市内観光)→石垣空港→羽田空港

■エスケープ・サブプラン
①同ルート下降
②板敷川下降→マヤグスクの滝(懸垂または大高巻き)→縦断登山道より大富方面
③板敷川下降→マヤグスクの滝(懸垂または大高巻き)→縦断登山道よりマリュドゥの滝桟橋方面
④古見岳→相良川下降ルート

■個人装備
軽登山靴、沢靴(他、沢装備)、ハーネス、ヘルメット、PAS、120cmアルパインクイックドロー×2、下降器、HMSカラビナ・変Dカラビナ・スリング・捨て縄等適量、雨具、防寒着(中厚)、ヘッドランプ、水2L以上、行動食4日分、ナイフ、トレペ、地形図、コンパス、寝具、コッフェル、携帯電話、予備バッテリー等

■共同装備
松本 … テント一式、銀マット、ハンマー、ハーケン×2、ライター、食料朝夕3人前
鈴木 … φ8mm×30m補助ロープ、救急キット、食料朝夕3人前、ガスヘッド、中鍋、おたま
保岡 … φ8mm×30m補助ロープ、ポイズンリムーバー、ガスヘッド、ライター、食料朝夕3人前

計画は以上の通り。ほぼ万全?の態勢で臨んだが…。

【実施編】
■2018年12月31日(雨時々曇り)
東京羽田(06:15)→石垣空港(09:40~10:00)→(シャトルバス/500円)→石垣港(10:40)→石垣市内打上げ/そば処「まーさん道」(11:00)→石垣港離島桟橋(13:00)→(安栄観光フェリー)→西表大原港(13:45)→(安栄観光バス/フェリー代と込み)→船浦十字路・民宿マリウド(15:10)⇔(上原駐在所往復)

個人的には1994年以来6回目となる西表島へ、この度会山行として無名山塾の仲間2人と共に目指すことになった。率直にうれしい。

↓10月に航空券を手配しておきながらも、準備は満足に進まず瞬く間に出発当日を迎える。予報通り石垣に着くなり天気は小雨。そして西表上原港行のフェリーも予期していた通り欠航のため、大原港行のフェリーに乗船する。島が見え始め「また来たぜ!」とばかりに心躍るが、島はどんよりとした雲に覆われモチベーションは下がる一方。
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↓西表大原港に到着。当初は船浦のミトレアキャンプ場を利用する予定だったが、雨のため同系列の民宿マリウドに急遽変更し、今後の予定について考える。
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■2019年1月1日(雨時々強し)
民宿マリウド(10:30)→船浦バス停(10:40)→(路線バス)→浦内川(11:10)→下流船着場(11:30)→(遊覧船)→軍艦岩(11:55)→マリュードの滝展望台(12:35)→カンピレーの滝折返し(13:10)→軍艦岩(14:35)→(遊覧船)→下流船着場(14:50)→(バス通り徒歩)→住吉バス停(16:04)→(路線バス)→船浦バス停(16:22)→ミトレアキャンプ場見学(16:33)→民宿マリウド(16:50)

昨日から夜通し激しい雨音が聞こえていたため、増水を危惧し、沢の分水嶺越えをメインとする縦走はサブプランに切り替えるなど、まずは一日様子を見ることにした。屋内でだらだらと過ごしてもつまらないので、思い当たる名所の中から二つ三つ候補を挙げ、日帰り可能な所までを往復しようと決める。それにしても凹む。

↓本日の行動は、西表最長河川の浦内川から遊覧船を利用してカンピレーの滝までの往復に決定。樹林帯内にはジュラシカルとでも表現したくなるような木性シダのヒカゲヘゴが至る所で見られる。横からいかにも小型肉食恐竜ヴェロキラプトルが出てきそうな雰囲気を演出してくれる。
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   (撮影:鈴木)
↓横断登山道途中のマリュード(マリュドゥ・マリウドなど発音の仕方も様々)の滝展望台より。この展望台から対岸にある支流のギンゴガーラ川を遡行するルートがとれるらしいが、この激流を渡渉できるとは到底思えない。予測を超えた増水量に縦走案は全面的に中止だと諦めもつく。
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↓カンピレーの滝、観光折返し地点。落差のあまりない滝のため、増水していると滝の渓相を成しておらず、ただの激流。まさにお手上げ!
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↓西表内陸部の縦走は、基本沢登りと沢下りになる。なぜなら沢以外の樹林や草本帯では時折このツルアダンの密藪に捕まり、いちいち引っ掛かるザックが狂おしいほどのストレスとなるからだ。それこそ10m進むのに10分?の世界。新雪の深雪ラッセルとさして変わらない。いや、それ以上に西表では通過できない本当の藪がある。
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↓こちらは純粋なアダン? 亜種のツルアダンよりも棘が鋭い。
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■2019年1月2日(雨時々強し)
民宿マリウド(09:30)→船浦湾干潟入口(09:50)→ヒナイサーラの滝(11:15)→船浦湾干潟入口(12:25)→ミトレアキャンプ場横(12:45)→マーレー川カヌー船着場見学(13:48)→テドウ山方面登山道(途中まで往復14:05)→マーレー川カヌー船着場(14:16)→民宿マリウド(15:10)⇔(上原スーパー食材買出し)

昨夜も夜通し激しい雨音が響く。それにしてもよく降る。

↓本日は干潮時を狙って干潟からヒナイサーラの滝に行き、滝上より内陸の登山道を辿ってテドウ山登山道と合流し船浦への林道へ至る周回ルートと決める。
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↓写真中央の植物はヒルギダマシ(鈴木談)。砂地上を放射状に突き出す筍根と呼ばれる呼吸根がとても印象的。マングローブの一種だが、左右に写るヒルギ科(ヤエヤマヒルギ)とは別系統。
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   (撮影:鈴木)
↓干潟には必ずこいつら(ミナミコメツキガニ)がいる。砂地を埋め尽くすほどウジャウジャいるイメージだが、小潮だからか、悪天だからか、パラパラとしかいない。じっと観察していると何故だか愛着が湧いてくる。
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↓タコの足のようにたくさんの根を張るヤエヤマヒルギの群落。マングローブという名称は、これらヒルギ科と先ほどのヒルギダマシなどを含めた総称だ。
背景右の山肌に顕著に白く見えるのがヒナイサーラ(またはピナイサーラ)の滝。その他の白い筋は、平水時には現れない滝。
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↓マングローブ林内につけられた道を行く。初めて訪れた時と変わっていない。満潮時にはここも腰ぐらいの深さになる。
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↓マングローブ林内に生息するシレナシジミ。手のひら大。この個体は8cmほど。それでもシジミだ。左背後の三角錐の巻貝はキバウミニナ。そこら中にわんさか散らばっている。
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↓西表では有名なサキシマスオウノキ。平板状の板根が特徴。熱帯・亜熱帯地方特有の薄い表土に対し、倒れないよう支持力を得ようと進化したものらしい。
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↓干潟より道はマングローブ林~草原~樹林帯と変化し、ヒナイ川渡渉点に出る。ここを渡らないとヒナイサーラの滝へは行けない(写真は渡り終えた後)。平水時に浅いところを選べば足首程度の深さだがこの有様。流れは比較的緩やかだったので、3人肩を組んで進めばロープ無しでも行けると判断し突破。一番深いところでお腹ぐらいだった。ただ、この先マーレー川の渡渉もあるので、そこが果たして渡れるのか気になる点ではあった。
ちなみにカヌーに乗っているのは、マーレー川船着場からのツアー客の方々。
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↓(左)ヒナイサーラの滝下。まさに台風並み!瀑風と共に激しいしぶきで、これ以上は近寄れない。
その後、先ほどと同じくツアー客を連れた宿泊先の現地ガイドの方と偶然すれ違う。その際マーレー川の渡渉について尋ねたところ、増水していて微妙な感じのご様子。ここはやはり現地ガイドの見解を尊重し、往路を戻ることにする(実はメンバー保岡は、元バリバリのサーファーで海の男。泳ぎには自信があると自負しているので、渡渉時に足が付かない深さならば、泳いでロープを渡してもらえばいいやと安易に考えていた)。ただ、すでに満潮に向かって潮位は上がりつつあるので、急いで下山する必要があった。
右の写真は参考までに前回(10年前)の様子。平水時はこの程度で、滝壺ギリギリまで近づける。
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■2019年1月3日(雨時々曇り)
民宿マリウド(09:45)→船浦バス停(09:47)→(路線バス)→白浜港(10:55)→(船浮海運フェリー)→船浮港(11:00)→(船浮集落散策)→イダの浜(11:46)→船浮港(15:30)→(船浮海運フェリー)→白浜港(15:45)→(路線バス)→大原港(17:23)→民宿「島時間」(17:28)⇔居酒屋「はてるま」(19:00より予約)

夜半はまたしても雨音が断続的に聞こえていた。
日帰り案の一つに、ユツン(またはユチン)川からユツン三段の滝、出来れば古見岳往復というのがあったが、ユツン川もどうせ増水で下手をすればバス通りのユツン橋から入渓して10分もしないうちに敗退もあり得る? そして路線バスも数時間に1本なので、バス通りをトボトボと何時間も歩くはめになると考えると、もっと無難な案として船浮集落訪問が浮かび、結局それとなった。

↓写真は船浮港。ここは日本全国でも珍しい陸路の無い集落。交通手段は白浜港より船のみ。
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↓船浮集落より更に西に徒歩15分ほどのイダの浜。一年を通した生活のある人里として、ここが本当の意味での西表最奥地。
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↓そこをシュノーケリングする保岡。シュノーケルはたまたま砂浜に落ちていたものを洗って使用していた。お見事。
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↓船浮より再び白浜に渡り、路線バスにて島のバス通りのほぼ端から端まで約1時間40分かけて大原港へ戻る。今晩は宿を大原の民宿「島時間」へ移し、鈴木さんが出発前より目を付けていた人気の隠れ家的居酒屋「はてるま」にて打ち上げ。西表最後の夜をここで締める。八重山の珍味というだけでなく、必ずリピートしたいと思わせるに十分な味付けと至高のメニューであった。
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■2019年1月4日(曇り時々雨)
民宿「島時間」(9:00)→大原港バス停(9:18)→(路線バス)→日本最南のバス停「豊原」バス停(9:23)→南風見田(はえみだ)の浜(10:27)→忘勿石(12:40)→豊原バス停(13:45)→民宿「島時間」(14:20)→大原港(14:30)→(八重山観光フェリー)→石垣港離島桟橋(15:05)→石垣市内買物&打上げ/居酒屋「まだんばし家」(18:00)→(タクシー)→石垣空港(18:30~19:50/※20分遅れ)→東京羽田(22:35)

最終日、飛行機は夜の便のため、まだたっぷり時間がある。大原から散策といったら大富から仲間川の展望台か、豊原からの南風見田の浜だろうか。足は、理由があって南風見田へと向かう。

島嶼を旅するバックパッカーの間では、西表と言ったら南風見田の浜であり知らない者はいない、南風見田は殆ど合言葉である、と自分は認識している。
ここで、山ヤとしての西表の歩き方には大きく分けて二つあることを記したい。
一つは、内陸部の分水嶺越えを繰り返す、つまり沢から沢を渡り歩くもの。今回の計画がこれ。
もう一つは、特に道路の無い島の西部地区などの海岸線を辿るものである。
後者は島嶼登山特有の山行形態だろう。断崖の磯や巨岩帯、砂浜が交互に現れ、潮の干満で通過の難易度が変化するのが面白い。また、熱帯・亜熱帯では特にサンゴ礁が発達しているため、大潮の干潮時には場所により沖合数百メートルまで浅瀬若しくは完全に地盤が露出する、リーフ歩きが何とも爽快だ。

そこで、海岸線歩きの起点あるいは終点となるここ南風見田の浜で、以上を再確認しようというものだった。

↓最終日にして、初めて薄日が差す南風見田の浜。
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↓かつてリーフ歩きをした海岸線。このような奇岩は珍しくない。
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↓先を行く二人と、イリオモテヤマネコらしき足跡。この辺りに民家はないので、家猫とも考えづらい。割とあちこちで見られる。
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↓つぶらな目が愛くるしい。調べたら「ミナミスナガニ」だそう。昼は黒っぽく、夜は白く透けた色になるとのこと。ちなみにここまで成長していない小さな個体(白く半透明)は、あまりのすばしっこさに視界の隅を塵や枯草の塊が風に吹かれて過ぎたかのように映るが、視線で追うとこのカニと判る。
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↓南風見田の浜全景。
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↓豊原から南風見田キャンプ場間は、サトウキビ畑やこのような風景が広がる。
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↓豊原バス停。日本最南端のバス停、との表示に、そーだったのかぁと少し感動。
その後、我々は最後の晩餐を石垣島にて行い、次回への志を確認しつつこの八重山を後にした。
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【メンバー所感】
■松本
連日のスコールによる増水を危惧し、大幅な予定変更を余儀なくさせられた今回の西表山行。内陸部の沢の遡下降をメインとした縦走を一切中止し、民宿を拠点に様々な入山地点付近を往復するというだけのもの。観光・偵察、解釈の仕方はいろいろあるが、1月2日の干潟ルートだけは山行と言うに申し分ない内容だったと思う。…初めて西表を訪れた時のこと。すっかりセピア色となった25年前の映像記憶、それはずかずかと船浦湾の干潟を歩く姿そのものだった。干潟歩きこそ西表らしいとの想いで、予てよりこのアプローチだけは外さないと決めていた。…この船浦干潟よりマングローブ林を通し、遠く山肌にピナイサーラの滝が望める。通常細く白い筋であり、全景と相まってのどかな風景を醸し出しているはずが、遠目に見えるそれは増水し、まるで水道の蛇口を全開にしたかのように下方がしぶきと共に末広がり、猛烈な勢いで流下していた。
10年前の年末年始に訪れた際も雨に見舞われた。行動に適切な時期を定めるためには、八重山の気候についてもっと細かく知る必要があると改めて感じた。
なお、今回メンバーのお二人には、現地での予定変更の折、宿の予約連絡や交通機関への問合せなど、細かい気配りに助けられ、スムーズに事が運んだことに感謝しています。

■鈴木
こんどの年始は休みが長いから西表島に行かない?松本さんが声をかけてくれたとき、予てより島嶼登山に興味があった私は、一も二もなく飛びついた。
ご存知の通り西表島は亜熱帯の島だ。九州より台湾に近く、まず本州とは生きる動植物がまるで違う。ものの本によれば、──川を縁取るように伸びているブッシュがアダンの群落。アダンはトゲトゲの葉を持ち、タコの足のように長く伸びた何本もの根をつけている。群落となると、それらが絡み合い、全体が4mもの高さになる。藪の漕ぎようがなく、まず絶対に通過できないとある。またサキシマハブ、ヤマビル、マダニ、ムカデ、ハチ類、アブ、ヌカカ、カ類は季節を問わず活動しているという。けっこう!けっこう!私の探検心は大いにくすぐられた。
計画が決まり、さて実際どこをどのように歩こうか、地図にない道を探し始めてまた知った。西表島を旅するキーワードは「分水嶺」と「潮の満ち引き」なのだ。潮の引いた干潟から一つの沢に入り、沢を登り詰め、また別の水系へと下る、そうやっていくつかの沢をつないで島の中心部にある山岳地帯を縦走する、けっこう!けっこう!島嶼じゃないか!
実際は豪雨のため縦走計画は中止となったが、それでも西表島は想像以上に刺激的だった。自然ばかりではない、そこに暮らす人々の印象、港や集落の佇まい、食べ物、酒・・・、島という独特の環境から導き出された豊かで深いものが、そこにはあるように思えた。
貴重な機会を与えてくれた松本さん(夫妻)に感謝。旅の友、保岡さんにも。

■保岡
今回は暴風雨のため当初の縦走計画を大幅に変更するというハプニングに見舞われましたが、経験者の松本リーダーのお陰で主要ポイント(ヒナイサーラ、カンピレー・マリュードの滝、船浮のイダの浜でまさかのシュノーケリング)のピストンに変更していただき有意義な山行になりました。
次回は南風見田浜から鹿川港を経由し陸の孤島、奥西表の船浮港まで縦走できればと思います。

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