丹沢主稜

  • 期間 2023-06-24
  • メンバー L秋永(42期)、中村(42期)、青柳(43期)
  • 記録 秋永

かねてから挑戦したいと思っていた丹沢主稜縦走。丹沢山塊には主脈・主稜があり、「主稜」は蛭ヶ岳から西側の三国山までの30kmほどの稜線を指す。今回は主稜のうち日帰り可能な「修行」ルートとして、西丹沢ビジターセンターから入り、檜洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳を経て大倉尾根までをつなぐ21.5kmの計画とした。檜洞丸までと蛭ヶ岳日帰りピストンは昨年個人山行で実施済だが、その間を繋ぐロングルートを一人で進むのは不安が大きい。そこで、自主企画として中村さん青柳さんを巻き込み、無事に歩き通すことができた。

◆目標
 ロングルートをペースと水分量に気をつけて日没までに歩き通すこと
◆計画と実際の行程(時刻は計画/実際)
 西丹沢ビジターセンター 8:45/ 8:40
 檜洞丸         11:40/11:35
 蛭ヶ岳         13:40/14:30
 丹沢山         15:00/15:55
 塔ノ岳         16:00/16:50
 堀山          17:00-17:45/17:50-18:05
 大倉バス停       18:45/19:05

以下、写真と共に振り返る。

始発電車に乗り、小田急線新松田駅7:15発「西丹沢ビジターセンター行き」のバスに乗車。約70分間バスに揺られ、ようやく到着。


身なりを整えて出発。スタート時の標高は544m。まずは檜洞丸まで約1,100mの登りだ。序盤は谷から尾根に上がる。天気はまずまず。


西丹沢付近はミツマタの群生地でも知られる。以前ここを通った時は真冬だったので枯れ切ったオバケのような木々を見た。今日はミツマタの実を見ることができた。


少し細めの尾根に登りひたすら標高を上げていく。霧が出て、立ち止まると寒いほどだが、湿度が高いので汗も多い。


しっかりとした登りを終えて、山頂手前の「お散歩ゾーン」に。湿地帯に木道が伸び、ホトトギスの声が静かに響き渡る。のどかで、気持ちもリフレッシュできた。


さて、ほぼ計画通りに最初のピーク、檜洞丸(1,601m)に到着。ここまではとにかく無理をせず、後半に脚力を残そうとしていた。また、引き返すならここが最後。問題なさそうなので気を引き締めて進む。
檜洞丸から蛭ヶ岳までは、まずは400m程の下りとなる。一気に駆け下りたが、やはり歩行者が少ないのか樹々のトンネルになっていたり、笹藪に少し足を取られたり、油断はできない。その後、いくつかのアップダウンを繰り返すうち、とある登りで内腿が攣り始めた・・・!


攣りを騙し騙し登りながら、蛭ヶ岳への最後の急登に喘ぐ。鎖場岩場なども出てきて、技術的に困難ではないものの、なかなかペースが上がらない。

うつぎ
気づけば、当初計画より50分ほど遅れてしまっていた。檜洞丸から蛭ヶ岳の間を2時間と見積もっていたのは大きな誤りだ。焦っても仕方ないので、脇道の花など観察しながら進む。後で調べるとこちらは「ウツギ」。


ついに、蛭ヶ岳(1,673m)に到着! 山頂の標が新しくなっていた。時間は既に14:30だが、ここからはペースが上がるので、堀山での休憩を調整すれば下山時刻は大幅に遅れることはないだろう。


ここからは大好きな丹沢山塊の縦走路。少しだけガスも晴れて、見通すことができた。


下りは駆け、登りは踏ん張り、の繰り返し。先ほどの蛭ヶ岳手前の高低差400mに比べたら100mくらいの登り返しはあっという間だ。丹沢山(1,567m)、塔ノ岳(1,491m)を経由して帰路を急いだ。


大倉尾根の中腹に位置する「堀山の家」。無名山塾では毎年年末のボランティア歩荷で、また個人としても幾度となく立ち寄りお世話になっている(これまで最も多く踏んだピークは「堀山」だ)。「ただいま~」と声をかけて入る。ここで計画していた大休止はわずか15分ほどになってしまったが、小屋番や常連の方々と挨拶を交わし、一息つくことができた。


湿度も高く足元の石は濡れて滑りやすかったので、急ぎつつも慎重に歩を進めて、19:05に大倉バス停に到着、バスに飛び乗ってようやく安堵した。全行程10.5時間、予定をオーバーしてしまったが、なんとか陽が落ちるまでに歩き通すことができた。

渋沢駅前の焼鳥屋さんで反省会をし、帰路についた。

<所感>
○青柳
長距離を歩くので膝への負担を考慮して入山時からストックを使い省エネ歩きを心がけました。その結果、最後まで膝がガクガクする事なく下山する事が出来ました。お誘い頂いた秋永さんに感謝です。
○中村
事前に地図でコースを確認し、自分なりにコースタイムを把握していたつもりでしたが、想像以上のアップダウンでペースが上がらず、予測時間よりも遅くなってしまった。グループで山行する際のコースタイムの設定の難しさを感じた。なお、下山後に反省会も実施し、充実した山行となった。
○秋永
念願のルートを歩き通すことができ、お二人には本当に感謝です。檜洞丸から蛭ヶ岳の登り返しは予想以上にキツく、途中の足攣りは不覚でした。道中、水の摂り方、負担のない歩き方・走り方など色々教わりました。秋のハセツネにエントリーしてしまったので、そこに向けた一つの物差しができて良かったです。

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