人口登攀トレーニング/三つ峠

  • 期間 2017-08-12~2017-08-13
  • メンバー L木村広(27期)、二見(27期)
  • 記録 木村広

 今回、私たちは三つ峠で人工登攀のトレーニングをしてきました。初日は岩が濡れていて登攀を見送り、二日目は登攀中に雨が降り出して登攀を中止し、懸垂下降でギア類を回収した為、ハング下でクイックドローを1本残置し、さらに下降ラインが悪い為にロープがどこかに引っかかって回収できず、残置することになりました。

04 空間リッジ1P目
日程二日目、空間リッジを登ります。所々濡れていて、フリーになる部分では難度が増します。 05 1P目最初の支点
1P目最初の支点です。 06 ハング
ハングの様子です。 08 1P終了点の豊富な支点
1P終了点には支点が豊富にあります。 【時間】 登攀開始(10:00頃)~登攀中止(13:30頃)~撤収(15:30頃) 【感想】 ■木村  今回は1P終了点から二見さんをビレイしている最中に雨が降り出した為、二見さんには1ピッチ目をちょっと登った所で降りてもらいました。天気予報では日中は日が差すとのことでしたので、岩がある程度乾くのを待って遅い時間に登り始めたのがよくありませんでした。結局、登ったのは人口登攀となる1ピッチ目だけとなりました。1ピッチ目は第一バンドから第三バンドの少し手前までの40メートルほどの長いピッチで、終了点は広いテラスにあります。ルート上の支点は全体的に状態が悪く、1ピッチ目終了の少し手前で支点に導かれてリッジ右側のルンゼに入っていきましたが、これは誤りだったのかもしれません。そこにある支点は経年劣化したピトンのみで嫌な予感がしました。強度を確かめながら登るもアブミの上で足を入れ替えている最中にピトンが千切れて少し落ちましたが、その為、次の支点への手がかりがなくなってしまい、仕方なくアンカーを打ちました。このアンカー打ち込み作業に時間が掛かりました。無理な体勢で作業した為、2本失敗してしまいました。ここはルンゼに入らずにリッジ上を登ったほうが良いのかもしれません。リッジ上に支点があるのか次の機会に確認したいと思います。  この日は中央自動車道がお盆休みのUターンラッシュのピークで、翌日の仕事に支障が無いように早めに撤収する予定だった為と、激しい雨もあって残置したロープですが、来週にでも取りに行きたいと思います。ロープの回収を考えて、中央カンテ側(フリーのコウモリルート)に懸垂下降したかったのですが、ギア類回収の為に登攀ルート上を懸垂下降したのが良くありませんでした。登攀ルート上を懸垂下降すると、ロープがルンゼに入ってしまうのですが、このルンゼには、いかにもロープが引っ掛かりそうな形状をした場所がいくつかあったので、嫌な予感がしました。ちなみに使用した懸垂支点はラッペルステーションです。  念のため、四季楽園の方にロープを中央フェースに残置する旨伝えました。 ■二見  8/12はガスっていて、岩も濡れていたので、登山道~中央カンテラインで第一バンド、そして空間リッジスタート地点まで。  8/13はヤマテン他、天気予報は夕方まで晴れだったので、出だしの登山道で迷ったのですが、雨具を置いて行ってしまった。一瞬雲越しに太陽が見えたこともあったけど、それ以外ガスっていて、13時過ぎには雨が降り始めてしまった。  残置ロープは登山道~3m位のところに末端が、お助け紐状態です。15m辺りがハングしていて、上部支点は見えません。濡れていることもあり、ロープが巻付いたり滑りが悪い。数mは動いたので、結び目が何処かに引っかかったのかも?  今回、無線機を持参して細かい意思疎通は図れました。 【ロープの回収実施】 期日:2017/8/19 メンバー:L木村広(27期)、二見(27期) 記録:木村広  この日は天気予報で雷雨が予想されていた為、空間リッジは登らずに、以下のルートを移動してロープを回収しました。 三つ峠山頂~踏み跡~天狗の踊り場~(懸垂下降)~第三バンド~(トラバース)~中央フェース空間リッジ終了点~(懸垂下降)~1P終了点  残置したロープについてですが、懸垂支点から3~4mほど先のルンゼで2本のロープが回転して螺旋状に絡まった状態で、結び目が溝に引っ掛かっていました。螺旋状に絡まった原因は、ギア類回収時にロープにぶら下がった状態で何度も回転してしまった事にあります。また、ロープの結びにツェッペリンベンドを使用しましたが、ダブルオーバーハンドベンドなら、もしかしたら回収できたかもしれません。今後検証できれば良いと思います。あと先日は気が付きませんでしたが、ルンゼ近くの壁上部にハンガーボルトが打ってあったので、これを懸垂支点にしていれば状況は変わっていたかもしれません。  1P終了点からは、同じ懸垂支点を使って中央カンテ側を懸垂下降して第一バンドへ。ここからフリークライミングで登り、ハング下のクイックドローを回収しました。

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