朝日連峰縦走(古寺~大鳥池)

  • 期間 2023-10-07~2023-10-09
  • メンバー L大野(40期)、平(40期)
  • 記録 大野

東北の紅葉を見に行こうと、選んだのは朝日連峰。直前の天気予報では、土曜は雨強風、日曜は晴れ弱風、月祝は雨弱風と、条件は良くなかったが、あまり上天気でも避難小屋がギュウギュウになるし、行ってみたら晴れましたってならないかなーと期待を持ちつつ、三連休をフルに使って満喫しようと決行した。

■10/7(土)
左沢駅から古寺案内センターまでタクシーで約50分(12000円)、身支度をしている間に雨が降り出した。想定以上の本降りで気分は晴れないが、今日の行動時間は3時間だし、まぁのんびり行きましょうと11時過ぎに歩き出す。
鳥原山避難小屋までの登り

鳥原山避難小屋までの登り

時折り雨が止み晴れ間も見え隠れする安定しない天気のまま登山口から500m登り、本日の宿泊地である鳥原山避難小屋に予定通り14時過ぎに到着。管理人は不在だったので、管理ポストに協力金と氏名行程等を書いた登山カードを投函。docomoの電波はかろうじて入る程度。収容人数50人の大きい避難小屋。1階にソロの方2名、2階は賑やかな4人パーティーだったが、暖かい2階のほうに寝床を確保。この天気でここに泊まる人はそれほどいないだろうと期待をしていたが、16時頃になって5人パーティーが2階に上がってきた。賑やかさ倍増で寒くても1階にすべきだったかと思ったがすぐに眠れた。トイレは別棟で沢水を引いた水洗トイレ。手洗い蛇口もありとても綺麗。
鳥原山避難小屋

鳥原山避難小屋

 
■10/8(日)
6時出発の予定だったが、周りのパーティーの出発が早くて寝てもいられず、5:30出発。雨は上がり風も止み、草木もそれほど濡れておらず、登山道は水捌けの良い砂混じりで快適に進む。
鳥原山

鳥原山

鳥原山から小朝日岳へ

鳥原山から小朝日岳へ

小朝日岳から大朝日岳へ

小朝日岳から大朝日岳へいったん下る

大朝日岳へ向かう稜線

大朝日岳へ向かう稜線

銀玉水の手前

銀玉水の手前

朝日連峰で一番うまいと言われている銀玉水に立ち寄り、この先にも水場はあるが多めに確保。今はジャンジャン出ているが、数日前まではチョロチョロだったそうだ。仕事を交代して下りてきた大朝日岳山頂避難小屋の管理人さんと昨晩の宿泊者との会話の中で、昨日那須の朝日岳で低体温症で4名が亡くなったことを聞いた。ここも昨夜は風が強く、ミゾレが降って同じことが起きる可能性は十分にあった。明日も天気は崩れるから気をつけるようにと塩羊羹とチョコレートをいただいた。
大朝日岳避難小屋が見えた

大朝日岳避難小屋が見えた

大朝日岳山頂避難小屋の前に荷物をデポし、大朝日岳へ登る。大勢の人が山頂でくつろいでいたが、ガスで真っ白。写真を撮ってすぐに小屋まで戻り、西朝日岳へ向かった。天気予報は晴れなのにガスが多く、時折り視界は良くなるものの写真を撮るタイミングが難しい。
大朝日岳を振り返る

大朝日岳を振り返る

これから進む稜線

これから進む稜線

西朝日岳へ向かう

西朝日岳へ向かう

西朝日岳山頂では視界が良く、一本入れて景色を楽しむ。
西朝日岳より大朝日岳を振り返る

西朝日岳より大朝日岳を振り返る

西朝日岳を振り返る

西朝日岳を振り返る

竜門山へ向かう

竜門山へ向かう

竜門山避難小屋が見えた

竜門山避難小屋が見えた

竜門山避難小屋前にある水場もジャンジャン出ていた。数日前に役場に確認した時は涸れているとのことだったが、この数日で大量に雨が降って復活したらしい。その先は寒江山(かんこうさん)までが長かったが、越えるとすぐに避難小屋が見えてきた。14:40、狐穴避難小屋到着。
寒江山へ向かう

寒江山へ向かう

どこまでも続く稜線

どこまでも続く稜線

狐穴避難小屋が見えた

狐穴避難小屋が見えた

鳥原山避難小屋と同じ規模の小屋だが、間取りの違いで鳥原山より狭いように感じる。1階には既に6名おり、我々2人が入るのは少々窮屈に見えたが、2階は学生がたくさん入っているので1階でお願いと管理人さんから指定された。その後到着したソロの男性3名は2階に通されたが、あとから2階を覗くとまだスペースがあったようだ。窮屈な思いをしたが、隣人との会話も弾み楽しく過ごした。

■10/9(月・祝)
4時起床、外は想定以上の本降り。予定より早く、5:10に出発した。明るくなる空に合わせて雨も徐々に上がって視界は開けたが、その後、ガスが繰り返し景色を遮る。
雨でも視界良好

雨でも視界は良好

以東岳へ向かう

以東岳へ向かう

以東岳が近づく

以東岳が近づく

以東岳避難小屋が見えた

以東岳避難小屋が見えた

存在感のある以東岳へ向かって贅沢な稜線をゆっくり進む。以東岳山頂は強い風で、以東岳避難小屋へ立ち寄る。軒先に立っていると管理人さんが中へ入りなさいと声をかけてくれた。昨夜は10名の宿泊でゆとりがあったそうだ。今年の紅葉は遅く、暑い日が長すぎたため色付きは良くないとのこと。docomoの電波が入ったので、タクシー会社の留守番電話へ予定通り13:30に迎えに来てもらうようメッセージを入れる。
以東岳から大鳥池が見えた

以東岳から大鳥池が見えた

ここから泡滝への下山には直登ルートとオツボ峰ルートがある。直登ルートは所要時間は短いが最後に渡渉がある。一方のオツボ峰ルートは少し時間はかかるが眺望が良く、森林限界より上では携帯の電波が入るとのこと。地図のコースタイムのペースであればオツボ峰ルートでもタクシーに間に合うだろうと管理人さんに言われ、また、前の週に朝日連峰を縦走した友人から、直登ルートの登りはキツく下りもやめた方が良いとのアドバイスも受けている。管理人さんにお礼を言い、オツボ峰ルートへ進んだ。
オツボ峰ルートは稜線上を通るため、強い風をまともに受けることになった。その上、せっかくの眺望もガスで全く望めなかった。雨は降っておらず、気温も低くなかったがことが救いだ。風に耐えながら進んでいる途中にタクシー会社から折り返し確認の電話が入った。電波が通じるルートで良かった。オツボ峰を過ぎたところから進行方向が変わり、風を受けなくなってホッとした。
オツボ峰を過ぎてから登り返す

下山ルートなのに、オツボ峰を過ぎてから登り返す

大鳥池まで下りてくると二人とも下山した気分になったが、この先タクシーの来る登山口までコースタイムで2時間半かかる。大鳥池避難小屋(タキタロウ山荘)前のベンチで靴擦れをケアしてから歩き出した。そこからは水量の多い赤川に沿った登山道で、下の廊下を感じさせる迫力ある箇所もあり、長かった。ようやくダムが見えても、まだまだ山奥で電波は入らない。タクシー予約までに余裕をもって13時に登山口に到着した。屋根などは無く、雨が降っていなかったのは幸い。
少し早く来てくれたタクシーで、こまぎの湯まで約60分(15000円)。総じて、遠征の紅葉登山を計画通り順調に終えることができた。

<行程>
10/7 古寺登山口(古寺案内センター)11:15~畑場峰12:30~鳥原山避難小屋14:10
10/8 鳥原山避難小屋5:30~小朝日岳7:10~銀玉水8:10~大朝日岳山頂避難小屋8:50~大朝日岳9:05~西朝日岳11:05~竜門山避難小屋12:25~寒江山13:50~狐穴避難小屋14:40
10/9 狐穴避難小屋5:15~中先峰5:55~以東岳7:10~以東岳避難小屋7:30~オツボ峰8:30~大鳥池避難小屋10:00~七ツ滝沢橋11:20~泡滝登山口(泡滝ダム)13:00

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