ジャンダルム~奥穂高岳(夏山合宿グループA)

  • 期間 2023-08-11~2023-08-13
  • メンバー L高橋(41期)、鹿内(42期)、八重樫(42期)、中村(42期)
  • 記録 高橋

夏山合宿で天狗沢をつめて、ジャンダルムを通過し奥穂高岳まで縦走することになった。
パーティはジャンダルムを目指すのは初めてであり、私に限っては穂高も初見である。

■8/11(金・祝)
お盆休み初日とあって、新幹線は指定席号車の通路にまで立ち乗り客がいる状況。新幹線乗車中にトイレを済ますことは不可能だった。長野駅東口8時30分発のバス・さわやか信州号に乗車。沢渡駐車場満車による渋滞に巻き込まれてしまい、およそ20分遅れで上高地BTに到着。しかし、計画通り12時に登山を開始することができた。
梓川沿いを歩く/岳沢湿原
初日は岳沢小屋に幕営。テント場は満杯だったが、隙間を縫って2人用テントを2つ張ることができた。
テント場には摩訶不思議でバランシーなケルンがあった。
テント場の石
岳沢小屋テラスから

岳沢小屋テラスから

■8/12(土)
3時起床、4時20分に登攀装備で出発。
天狗沢に向かう
コブ沢を越えて天狗沢に入る手前あたりで鹿内さんが夏バテや日頃の疲労からか、早々に息を切らしてしまう。天狗沢をつめ始めてから体調不良等で引き返すにはリスクがある。
天狗沢

天狗沢

辛い決断だったが、ここでテント場に引き返してもらうことにして、残る3人で登山を継続。鹿内さんのメンバーシップに本当に感謝。
落石で悪名高い天狗沢はつめていくにつれて足元のガレが緩くなり、左岸の岩盤(スラブ)上を歩く。
天狗沢のつめ
岩盤が斜めになっているのでとても歩きにくいが、沢上はガレガレで蟻地獄のよう、とても歩けたものではなかった。
天狗のコルに到着、一息入れて登攀開始。
へつり
高度感は抜群だが、岩はフリクションも効くしホールドも多数。切れ落ちた稜線歩きが延々と続くと思っていたが、意外に広い稜線でところどころに休憩できるような場所もあった。
広がった稜線
西穂側から見るジャンダルムはずんぐりとした印象だった。
ジャンダルムへ
ついにジャンダルムに登頂!感慨深い。
ジャンダルムの頂にてジャンダルム
折角なので、懸垂支点を確認。だいぶ古い捨て縄やスリングが大きな岩にセットされておりカラビナが2個かけてあった。新しめの捨て縄は長さが不足していたようで小さな岩にかけてあった。
懸垂支点
私は捨て縄を2本持参したが、それでも支点の岩に対して短いだろう。これではリスクがあると判断、懸垂下降せずに歩いて下山。ロバの耳の前後だったと思うがクライムダウンはスタンスが見えにくく、難易度がそれなりにあった。クライミング経験者なら通過できるだろう。
ジャンダルム先の下り

ジャンダルム先の下り

ロバの耳前後の下り

ロバの耳前後の下り

最も警戒していた馬の背はホールド・スタンスがしっかりとあり、且つ登りとあってか問題なく通過することができた。
馬の背と奥穂

馬の背と奥穂

奥穂高岳で記念撮影、吊り尾根を通過し前穂高岳をピストン。
奥穂高岳前穂高岳
重太郎新道の急下降には参った。テント場に到着、岳沢小屋の生ビールに一同喉を鳴らした。

■8/13(日)
上高地BT7時50分発のバスに乗るべく、4時起床。
岳沢小屋にて
全員スムーズにテントを撤収、片付けも早かった。予定よりも若干早めにBTに到着。
河童橋
始発だからか、バスも満車ではなく、快適に新島々まで行くことができた。

今回、ジャンダルムを予定通り登れたのは、天候によるところが大きい。岩は乾いており、無風だった。今回登頂できた経験を決して過信することなく、今後の登山に役立てていきたい。

〇クライミングロープ 8mm×30m 1本(使用せず)

<行程>
8/11 上高地BT12:00~天然クーラー13:00~岳沢小屋15:40(幕営)
8/12 岳沢小屋4:20~天狗沢4:50~天狗沢のコル6:20~ジャンダルム8:10~奥穂高岳9:50~紀美子平11:20~前穂高岳12:00~紀美子平12:40~カモシカの立場14:00~岳沢小屋15:00
8/13 岳沢小屋5:30~天然クーラー6:20~上高地BT7:20

ジャンダルム~奥穂高岳(夏山合宿グループA)” への2件のコメント

  1. 高橋さん、鹿さん、八重樫さん、中村さん
    お疲れ様です。
    19期馬場です(笑)
    先日は大変お世話になりました。
    皆様のおかげで、本当に楽しく充実した記憶に残る登山となりました。

    無名山塾の皆様の安全な活動をお祈りいたします!

    • 馬場様

      こちらこそお世話になりました。
      また、何処かでお会いした際はよろしくお願いします。

      41期 高橋

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