草津白根山・毒水沢

  • 期間 2023-06-18
  • メンバー L高橋(41期)、木村(27期)
  • 記録 高橋

ルート内に温泉が湧き出る毒水沢へ沢登りに行った。
群馬県草津町の天狗山第一駐車場に駐車。木村さんは既に沢装備。ザックを軽くする作戦だ。そこから15分程度歩くと芳ヶ平へと続く登山口がある。
登山口
ゴルフ場脇の登山道を1時間程度歩くと水の流れる沢が現れ、尾瀬の木道のような木橋がかかっている。毒水沢の入渓点である。河原で沢装備に着替えて入渓。
入渓点
ネット上の記録等でよく目にするのは濁った流れであったが、水はとても澄んでおり、ナメもあり美しさに驚いた。
美しい沢床美しい渓相
小滝がところどころ出現する。
3m滝/小滝

3m滝/小滝

小滝

小滝

流れが緩やかなのでなかなか標高は上がらない。しばらく行くと大滝に出て、左岸から巻いていく。
大滝
その先の大きな連瀑は、高度感はあるがフリーで登っていける。
連瀑

連瀑 下段/上段

連瀑の登り

連瀑の登り

このあたりから滝に赤いヌメリが目立ち始める。フリクションが効いたり効かなかったりなので、スタンスの形状を見て足を置くか判断していく。
赤いヌメリ
先へ進むと洞穴状のところに湯が湧いていた。
源泉
その先の岩には番号が振ってあり、湯船がある。木村さんが入湯するが熱い! 自称温泉マニアの高橋が手を入れると、46~47℃程度と感じた。
入湯
休憩して眼前の大きな滝を左岸から高巻くが、ここが悪かった。
源泉地帯の大滝
しばらく行くと二俣に出る。左俣(本流)を選択し、遡行を継続。ゴルジュとなりチョックストーン滝が現れ、こちらも左岸を高巻く。
二俣先のCS滝
その先で、イデユコゴメ(原始的藻類)と思しき苔のようなものが繁殖した岩をへつる。
イデユコゴメか?
小滝をいくつも越えると流れは次第に緩やかになる。
次第にゆるやかに
ペイントされた岩が現れ、その先に粘土質と思われる堰堤状の滝がある。この滝も見た目によらず少し手強かった。
ペイント岩堰堤状滝
これを越えると白根火山バス停から芳ヶ平へ続く登山道に出る。
登山道に出た
沢装備を解除し近くの祠がある無名ピークへ。記念撮影をして下山した。
祠にて

祠と湯釜方面

とても美しい渓相でツメもない。しかし、どの滝も釜がとても深く、やや難しい滝がちらほらある。沢ルートに雪渓はなかったが、登山道に出たところから現れた。ただし、今シーズンは異常に融雪が早かったことを付け加えておく。

〇クライミングロープ:8mm×30m 1本
〇水量:やや多め

<行程>
天狗山第一駐車場7:30~登山口7:50~入渓点(毒水)8:55~大滝9:40~源泉地帯(標高1730m付近)10:10~二俣(標高1810m付近)11:10~登山道(標高1950m付近)~芳ヶ平13:40~登山口15:10~天狗山第一駐車場15:30

<所感>
〇高橋
困難な箇所はないと思っていたが、源泉地帯の滝の高巻きは今までの高巻き経験の中で最も緊張した。水量が少なければ左側を直登できるらしい。トラロープがあちらこちらにあるが、その支点はあまりにも心細く掴むことはなかった(温泉愛好家が設置したものと推測する)。美しい渓相だが、温泉が原因で沢水が温かく、清涼感は全くない。秋の遡行がオススメかもしれない。
〇木村
天気がよく気温も涼しげでとても楽しい沢登りとなりました。遡行図が無いので貧相な沢を想像していましたが、渓相は美しくて開放感があり、小さい滝の登攀が幾度もあって飽きのこない良い沢でした。この沢は温泉があることが最大の特徴ですが、湧出場所にはそれぞれ番号が割り振られています。今回は最上流の9番の温泉に入りました。お湯の温度がとても高いため湯加減の調整が上手くできず、また泉質が強酸のため衣類が傷むのを気にして下半身のみの短時間の入浴にしました。ゆっくり入浴するのであれば川底を掘って肩までつかるのも良いかと思います。登山道に出たあとは白根レストハウスの東側にある無名峰まで登りましたが、噴火警戒レベル1のため周辺一帯は貸切り状態でした。

<参考:気象データ(アメダス草津)>
〇雨量:6/11 27.5mm 6/12 2.5mm 6/13 4mm 6/14 11mm 6/15 9mm 6/16 11.5mm 6/17 0mm

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