エイドクライミング入門&夏山サバイバル/奥多摩・岳嶺岩

  • 期間 2022-07-02~2022-07-03
  • メンバー L矢田(14期)、L木村広(27期)、SL金澤、SL松本(17期)、SL田口(22期)、安永(26期)、二見(27期)、船戸(30期)、大野(40期)、平(40期)、高橋(41期)、秋永(42期)、八重樫(42期)、鹿内(42期)
  • 記録 鹿内

二日間にわたり、応用ステップのエイドクライミング(人工登攀)入門&夏山サバイバル(トラブル回避・渡渉技術)。

■7/2(土)
○エイドクライミング入門
先輩本科生から、大変だよと聞いていたアブミを使った登攀のトレーニング。
まずはリーダーからレクチャー。
アブミレクチャー
体幹がうまく使えないと、回ってしまい真っ直ぐ上っていけないという事です。
フィフィや手のポジション、足を使ってうまくレストをとる事で余分な筋力の消費を防ぐのだそうです。上る際は土踏まずをアブミにしっかり乗せまっすぐに立つ事。また、必ずリストループに手を通しておき、うっかり落としてしまう事を防ぎます。

続いて本科生がトライ。
もちろん私は...ぐるんぐるん回ります。遊んでいるわけではありません。まじめにやっているのです。一方同期や先輩の皆さんは苦慮しながらもどんどん登っていきます。体幹を鍛えよう...強く心に誓いました。
あぶみ実践あぶみ実践
平さん、高橋さん、秋永さん、船戸さん、安永さんは大ハングにもチャレンジ。さすがです。さすがすぎる。途中で雷雨があったにも関わらず、濡れながら登るみなさん。あぶみ実践

○ムンターヒッチ(半マスト)による懸垂下降~仮固定~登り返し
ムンターヒッチによる懸垂下降を実施。その後、懸垂下降中に仮固定し登り返す一連の流れをレクチャーを受けながら実践です。
懸垂下降登り返しレクチャー
懸垂下降からの登り返しには手順が非常に多く焦ります。
 ・ビレイデバイスを押さえながら、ロープをビレイループに通しミュールノット
 ・オーバーハンドノットでロープを結び、解けないようカラビナを掛ける
 ・フリクションヒッチでカラビナで固定し、セルフを接続
 ・さらにその下にフリクションヒッチを作りカラビナで固定、登り返し用のスリングを接続
 ・一度登り返してセルフに荷重を移し、仮固定を解除しビレイデバイスをガイドモードに。ここまでできたら準備完了
 ・フリクションヒッチを上に移動し、スリングに足をかけて登る(繰り返し)
文字にするとより複雑に見えます。実際に使用する場面ではひとつひとつ時間をかけていられないので、何度も訓練して身体で覚えるしかなさそうです。同期の夫はマッシャーを作る際にカラビナを落とし「これは減点だねえ」と指摘されていたとか。懸垂下降登り返し実践

この日は河原でテント泊。
恒例(?)の焚火を囲む楽しい時間♪ テン泊とギアや沢用具で重量装備にもかかわらず、いろんなところから大量のお酒が! なつかしの歌謡曲などを聞きながら夜は更けていきました。焚火

■7/3(日)
○夏山サバイバル
懸垂下降登り返しとアブミの朝トレの後、渡渉のトレーニング。
まずはそれほど流れが強くない場合を想定して、杖を使った渡渉/相対スクラム渡渉/横列スクラム渡渉を体験しました。夏とはいえ水が冷たい。
渡渉
次に、ロープを使った三角法による渡渉は役割を交代しながら練習。水流が強い場合は最後の渡渉者が危険なため、反対側の岸にて同じように三角法を設置して渡渉を行います。
最後に対岸までチロリアンブリッジを組んでいただき、本科生全員に続きリーダーが渡ってフィナーレ。チロリアンブリッジ

<本科生所感>
○高橋
昨年度のエイドクライミング/夏山サバイバルで教えていただいたノウハウを詳細に記録しておいた。今回それを読み返して臨んだもののアブミの扱いは難しかった。クライミング道、険し。あと1~2本登ってコツを掴みたかった。
○大野
はじめてのアブミ。最初の一歩に苦戦し、降り出した雨よりも多くの滝汗をかきました。登り返しは、懸垂下降中やリード中のトラブルを具体的に想定して行えたので道具の違い等も意識できたことは良い学びでした。渡渉は危うく流されそうになる人のイメージ作りに貢献できました。やってみたかったチロリアンブリッジですが、最後の登り返しはキツく実際には無いと良いな。
○秋永
様々な技術を習い、特にアブミによる登攀は新しい体験となった。怖いもの知らずで大ハングにも挑戦し、最初の乗っ越しのスリングまでタッチしたもののアブミを残置して断念。来年は攻略したい。ムンターヒッチでの懸垂下降、仮固定、ガイドモードは確実に覚えねば。沢沿いの焚き火は最高で、ようやく揃えたツェルトによる幕営も意外と快適だった。
○平
登り返しのスピードがあがらなかったのはスリングの長さが原因だったので調節しておきたい。アブミは1年ぶり。ルートが直線的でないと苦労したため練習する機会をもちたい。毎年恒例ですが、ふだんできないことをできる貴重な機会です。
○八重樫
初めてのアブミ。苦戦しながらもなんとか登りきれたが想像以上にきつく、ここでかなりの体力を使ってしまった。懸垂下降&登り返しも初。実際にチャレンジする前に何度も下で練習したおかげで、なんとかうまくできた。学んだことを忘れないよう反復練習中。
○鹿内
二日間、学ぶことが多く非常に勉強になりました。まだまだぱっと実践できるほど習得できていない事ばかりですが、早く日常的にも使えるようなスキルを得たいです。

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