葛葉川本谷

  • 期間 2022-05-28
  • メンバー L高橋(41期)、平(40期)
  • 記録 高橋

丹沢湖のアメダスによると前日24時間降水量は80ミリ弱。しかし、午後に止んだので行けるのではないかと期待して計画を実行。
秦野駅からバスに乗車、菩提バス停から葛葉の泉に向かって舗装路を歩く。結構な急坂である。葛葉の泉はきれいに管理されたチップトイレがあり、また湧水を汲むこともできる。気持ちの良い広場があり、そこで沢装備へ。
葛葉の泉広場
橋を渡り少しだけ登山道を歩き堰堤を越えたところから入渓。遡行図記載の「大岩」が現在地把握に役立つ。ほとんどの滝の下部は深めの淵になっており、巻くかへつるか腰までつかるか。名水の源流とあってか大雨の翌日でも水は澄んでおり美しい。
小滝の連続
しかし、2条の滝などは水量の影響ですべて1条と化している。ゴルジュを越えると滝の落差が大きくなっていく。3m滝
          3m滝 / 2段3m滝
7m滝
          7m滝
板立ノ滝の登攀を楽しみにしていたが水流が多く滝の下部に近づくことができない。ハーケンも水流に隠れている様子なので素直に高巻いた。表丹沢林道手前のF6:5mに取り付く。普段は左をへつり滝の下部に取り付き水流を右へトラバースして越えていくが、水量が多いのでへつらずに淵を歩いて直接滝の下部から右へ。思いっきりずぶ濡れになった。正直メガネを水に叩き落されるかと思ったほど。平さんは素直に巻いていた。トイ状の滝も水の勢いがすごい。前半と異なり、二俣の出現が多くなりやや不安にもなるが、富士形ノ滝が現れルートを誤っていないことを確信する。
階段状
          階段状
その先の三俣(標高850m)では左にある大岩に小石が積んである。遡行図でも左俣方向なので迷わず左へ。3段15mの滝を越えていく。そろそろかと思っているとツルツルの滝が現れた。昨年の基本ステップで越えるか悩んだポイントで、今回のラスボス級だ。中央を登って途中から左へトラバース。このトラバースがスタンス・ホールドともにヌルヌル。
ツルツルの滝
その後は滝名とは裏腹にフリクションが効くしガバもある。越えてすぐに二俣になり、運動靴1足が木に引っかかっている。左俣は涸れ沢でハング気味の滝石組がある。左俣に取り付きたいがその滝を直接越えられないので敢えて右俣に足を進めその滝を越えたあたりで左俣へ方向転換することに。それが大正解!右俣に入ってすぐにピンクリボンと踏み跡があり、左俣の涸れ沢に入るとさらにピンクリボンが。このしっかりした踏み跡を辿って詰めていく。無事に登山道に到着。
ヒルは終了点付近で1匹発見、登山道に出て沢装備解除中にも数匹がまとわりついたが被害はなかった。下山はバスの本数が多い大倉バス停へ。
今回は全滝登攀だ!と意気込んだのだが、前日の大雨の影響で大きな滝は全て巻く羽目に。また、水流が太くなっているため普段ヌルヌルの部分が水流際となっており、危ない箇所が幾つかあった。

仕事と生活の疲労が蓄積しているのか、葛葉の泉までの歩行で玉のような汗が吹き出し、入渓して一時間経過した頃から疲れが一気に表面化して、非常にキツイ山行となった。とても無理できない体調だったので、ある意味水量の影響で巻く場面が多かったことは幸いだったのかもしれない。
体調は最悪だったが、現在地把握と終了点の発見と詰め、終始順調の沢登りだった。

<行程>
菩提バス停8:30~葛葉の泉9:05~入渓9:45~表丹沢林道10:50~終了点(標高950m)12:00~登山道(標高1100m)12:30~大倉バス停14:30

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