沢登りのガイドブックを眺めていると、埼玉県の最果ての地に手頃な沢があるではないか。初心者向けと紹介されつつ大きな滝もあるらしい。メンバーを募って計画。西武秩父駅に集合し高橋車で現地へ。学習の森大若沢休憩所へ渡る橋の手前のスペースに駐車。

乗用車3~5台程度。橋は車両通行止めとなっている。

沢装備に換装し登山開始。少し歩くと休憩所に到着。魚の群れが見える。沢沿いは擁壁など人工物が多いので少し歩き、簡易水道取水場付近で入渓。

しばらくは穏やかな渓相。水は透き通っておりとても美しい。ゴルジュとなり勘兵衛ノ滝が出現。1段目は左側から突破。

勘兵衛ノ滝下段
勘兵衛ノ滝上段
大釜の滝
不動滝
樋状12m取付き
流れは強いが水圧には抗えるし水流内のフリクションも問題ない。狭いところは突っ張りで少しずつ登っていく。

樋状12m上部
しばらく遡行すると崩壊気味の石垣が現れ造林小屋跡地であることがわかる。

造林小屋跡地
先を行くと魚止めの滝が現れる。ここでロープを出す。私が大キジを打っている最中、中村さんにロープを引いてもらう。滝上から私の姿は丸見えだったろうが、減るものではないしまぁいいか。

魚止めの滝
直滝上部より
その先はすぐに長滑沢の出合となる。奥の二俣を目指し遡行を継続したが、遡行図とは裏腹に急激に沢が荒れだしたため、出合に戻り脱渓、下山開始。

脱渓
学習の森遊歩道は完全に朽ちており、足元の肩桟橋や木橋はかなり腐食している。ただ、鎖だけはしっかりしていた。勘兵衛ノ滝付近の道が一個所崩落しており、その1~2歩の通過に最も緊張した。
ヌメリがひどく滝の登攀は難しいという主旨のヤマレコが多いが、フエルト靴のフリクションがよく効いて問題なかった。タワシも使用せず。猛暑だというのに水はとても冷たく、盛夏の遡行がおススメ。
〇クライミングロープ 8mm×30m 1本(魚止めの滝で使用)
〇水量:普通
<行程>
駐車スペース9:40~大若沢休憩所9:50~金山沢出合11:00~長滑沢出合12:20~標高1000m付近12:50~長滑沢出合13:00~大若沢休憩所14:20~駐車スペース14:30
<参考:気象データ(アメダス三峰)>
〇雨量:6/22 0mm 6/23 0.5mm 6/24 0.5mm 6/25 3.5mm 6/26 3.5mm 6/27~6/29 0mm






