爺ヶ岳・東尾根

  • 期間 2025-03-29~2025-03-30
  • メンバー L平(40期)、大野(40期)、駿谷(40期)、鹿内(42期)、八重樫(42期)
  • 記録

■3/29(土)
前夜、車で迎えに来てもらい、道の駅安曇野松川で車中泊。仮眠3時間で移動しようとした朝、鹿内さんからヤッケを忘れたと打ち明けられる。コンビニで調達するか迷っていたところ、信濃大町駅近くのワークマンが朝7時に開店、合羽を購入して事なきを得た。大町市営駐車場に車を停め、タクシーで鹿島山荘に移動(ジャンボタクシー 9700円)。鹿島山荘の駐車場は満杯で入れないとの事前情報によるタクシー利用だったが、予報通り天気は良くないので、駐車場は空いていた。
登山口には東尾根の立派な道標があって驚く。10年前に来た時にはあっただろうか。
立派な看板
トレースに従って沢沿いを歩き、堰堤から離れるところで激しく急な登りが始まる。木の枝とピッケルを頼りに踏み跡を辿る。樹林にはピンクテープがしっかりある。雪が降ったり止んだり。
よじ登る
ジャンクションピーク(1767m)を越え、テント場を探しながら登る。テントの跡地があることを期待していたが見当たらない。下山中の単独の人とすれ違い、先行者のテントが4~5張あることを教えられる。当人は朝、雨のため出発が遅くなり、P3(1978m)手前で引き返したとか。
あたり真っ白
まだどのテントも見ていないが、1800m付近の平坦地に設営することにした。風が抜ける場所でもなく、5人で整地するとあっという間に快適な宿になった。トイレも設営。
水は背負ってきた分が十分にあるので、雪から作らないで済みそうだ。14時には早くも宴会開始。続けて、持ち寄り具材で夕飯の鍋。昨夜はあまり寝ていないので18時には就寝。5人テントで結露に濡れた外側の人には申し訳ないが、全く寒さを感じなかった。
夜中には星が出ていたようで、予報に反して天気が好いことを期待する。

■3/30(日)
5時過ぎに出発。少し登るとテント3張。さらにかなり先の1900m付近の樹林の側にもテント数張。
稜線歩き
時折薄日も射す中、粛々と高度を稼ぐ。最初のピークで夜明け。景色に見惚れて小休止、写真撮影など。
夜明け/景色に見惚れる
徐々に風が強くなってきて、雪の粒が顔に痛い。先行者が見えると、その先がナイフリッジ。トレースはしっかりあるので、慎重に歩けば問題はない。
ナイフっぽい
途中で風が強いからと引き返してきたパーティに会う。さらに進む。雪が降ってくる。また引き返してきたパーティと会う。山頂まで行けるのか不安がよぎるが、まだ進む。
天候悪化
ナイフリッジの終わった2400m付近、このまま無理して登頂してもつまらないので、撤退を決める。雪はさらに激しく降っている。登ってきた時のトレースは消えていた。細いところはより慎重に、急なところは後ろ向きで下る。今回、ロープはお守りだったが、状況次第では使うのかもしれない(支点はないが)。テントまで戻ってひと息。お湯を沸かしてお茶にした。
テント撤収して一気に荷物が重くなる。稜線から外れて急な下りにかかると木の根、土、落ち葉混じりになり、格段にスピードが落ちる。登山道から外れた沢の下で人が停滞していて、おーいと叫んでいる。下山してゆくと救助の人が道のないところから現れた。事故らしい。さらに注意しながら木の根を手がかりに下る。
へとへとで鹿島山荘に戻り、待たせていたタクシーに乗った。

<行程>
3/29 鹿島山荘8:00~ジャンクションピーク(1767m)11:30~1800m付近(幕営)12:30
3/30 幕営地5:10~P3(1978m)6:00~P2(2198m)7:00~2400m付近(撤退決定)~P2 9:00~P3 9:40~ジャンクションピーク11:30~鹿島山荘13:40

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