上ノ廊下に行こうという話になったが、水温など気になる点が多いので今年はまず偵察することにした。山と高原地図を見ると途中で乗船するものの、黒部ダムから横歩きで奥黒部ヒュッテに行き、そこから入渓となる。ところが...
■8/21(金)
信濃大町駅改札で待ち合わせ。アルピコ交通バス扇沢線に乗車。チケット売場はロータリー脇にあり、すぐに購入できた。扇沢から関西電力の電気バスに乗車するがこちらのチケット売場はやや混雑気味だった。あっという間に黒部ダムに到着。観光者向けの放水がされていた。大爆音かと思いきやそうでもない。
まずはロッジくろよん方面に向かい、舗装路をてくてく歩く。吊橋から先は登山者の世界となる。ロッジから先は登山道。タンボ沢の渡渉では橋の先にあるケルンを見落とし、しばし彷徨う。そこから先は横歩きとは程遠い、アップダウンの道。次第に丸太の梯子や桟橋が出現し、暑さとザック重量に喘ぐ。水をたっぷり2L持参して良かった。
うんざりしてきた頃に船と小屋が視界に入り、ほっとする。本日は平ノ小屋に素泊まりをさせていただいた。我々の他に太公望が3人宿泊していた。
■8/21(土)
4時に起床、外で朝食を済ませ、部屋に戻り準備。6時の船に乗船、乗船料はなんと無料。急斜面の待合場所で船を待つ。
ダム方面から小さな船がやってきて、すぐに乗船。10分程度で右岸に到着。
そこから奥黒部ヒュッテを目指すが、昨日よりもアップダウンが多く、梯子と桟橋も多数。
大汗をかいてようやく奥黒部ヒュッテに到着。
受付を済ませてツエルトを設営。幕営装備をデポして、ようやく入渓!
東沢谷を下降し黒部川との出合へ。広大なゴーロ帯が広がる。
黒部川本流の流れに合わせてゴーロ歩きと渡渉を繰り返す。景色は豪快。

流れは緩やかに見えるが水圧が強く、水がとても重い。膝下の渡渉で転倒してしまうこともしばしば。高低差による流れというより、上流からの圧倒的な水量に押し出されているという印象。特に、腰や胸まで浸かっての樋状通過は半端ではない。

スクラム渡渉をしてみたり、流れを背もたれにするように体重を上流側に乗せて渡渉してみたり、いろいろと試験実施。やがて下の黒ビンガが現れ、その威容に心を奪われた。
12時まで遡行しようと決めて先へ進む。

しばらく行くと本日の市民プールを発見。

折角なのでいろいろと泳いでみると、手は平泳ぎ、足はバタ足がいいような感じだった。流れはゆるやかに見えるがとても強い。ほとんど進まず、どんどん下流に流されてしまう。


ここから引き返す。時折プカプカ浮きながら、また流されながらヒュッテへ。

ザックの防水対策は完璧だと思っていたが、防寒着にもなる合羽がずぶ濡れになっており、悲しかった。
※防水対策:中小のビニル袋に小分けした荷物を厚手の大きなビニル袋に詰め、袋の口を大きなクリップで留めた。それを沢用の網ザックに収納。
■8/23(日)
6時20分の渡し船に乗船すべく、3時起床。朝食は摂らずに片付けし3時45分に出発。約2時間で平ノ渡場に到着し、平ノ小屋のベンチで朝食。コーヒーも飲んでのんびりした。そこから黒部ダムまでが長く、大汗をかいたことは言うまでもない。
<メモ>
〇上ノ廊下は日の出とともに入渓すべき。初日に奥黒部ヒュッテに到着する必要があり、信濃大町駅近辺に前泊が必要かもしれない。
〇水は冷たいが、2.5mm厚のワンピースウェット(上はノースリーブ)に厚手ネオプレインの上着、ライフジャケットで耐えられる。しかし、指先はとても冷たい。
〇パッキングについてもあれこれ思案し事前に試験する必要があると感じた。渡渉も末端交換法を含めて事前練習要。
〇奥黒部ヒュッテまでの道程が長いので、軽量化が必要。食事、ガチャ類の吟味も必要。
〇水量:ふつう
〇クライミングロープ:50m×1本を用意したが、今回は使用せず。
<行程>
8/21 黒部ダム12:30~平ノ小屋17:00
8/22 平ノ小屋5:45~渡し船乗船6:00-6:15~奥黒部ヒュッテ8:15~入渓9:00~下の黒ビンガ入口11:00~遡行終了12:00~脱渓・奥黒部ヒュッテ14:00
8/23 奥黒部ヒュッテ3:45~平ノ渡場5:30~渡し船乗船6:20-6:35~平ノ小屋6:45-7:20~黒部ダム11:50
<参考:気象データ(8/15-8/22アメダス雨量、記載外の日は0mm)>
大町:8/15 3mm 8/17 1mm 8/20 0.5mm 8/21 3.5mm
猪谷:8/20 15mm 8/21 2.5mm


