妙義山のバリエーションルートである星穴岳に行ってきました。旧国民宿舎裏妙義駐車場に前乗りしてテント泊。鍋と焼き肉、ししゃもをつついて宴会。
当日は5時に起床し、中之嶽神社前の駐車場へ。駐車場の入口は夜間閉鎖されており、6時半に開門、丁度よかった。
中之嶽神社の急な階段を登って登山道へ、見晴台・第四石門方面へ向かう。

石門分岐でバリエーションルートとなる。足の置き場に乏しく、終始やばめだった。

嫌らしいトラバースや登りが続き、1回目のクライミング取付きに到着。

フリーで登ろうとしたが、ホールド・スタンスが細かいことと万一落ちると相当な滑落距離になることからロープを出し、高橋リード。

ハンガーボルトやリングボルトが多数あり、ビレイ点は登った先の立木に構築。その後は蟻の戸渡のような痩せ尾根を通過するなど高度感は抜群。
1本目の懸垂下降点手前の壁をフリーで突破。

懸垂下降には50mロープを2本繋ぎ、下降距離は40mくらい。下降点も足下が乏しく気を抜けない。

その後も結構なルートを降りたりトラバースしたり。そうこうしているうちに星穴岳手前の壁に到着。こちらもロープを出して登った。

残置支点はないので立木に中間支点をとり、登り切った先の立木でビレイ。星穴岳で記念撮影、山頂にはふざけた看板があった。

後続も来ている様子なのでさっさと懸垂下降し、山頂直下の壁を降りて稜線へ。星穴への懸垂下降点は山頂のすぐ近く。30m程度の空中懸垂となる。くるくる回って壁が背になり視線は絶景側に。心の中で大絶叫!

伸びてテンションのかかったロープを上手に扱いながら、地に足をつける。失敗すれば谷側に振られてしまうだろう。後続のパーティは投げたロープが樹木に絡まり難儀していたようだ。下降点が見えない個所でのロープダウンはリスク大。


星穴の脇に次なる懸垂支点がある。

こちらは45m程度の懸垂となり、ロープが足りるのか心配だった。

下降点から轟岩を経由し中之嶽神社へ。登りのルートに比べれば安心して歩けるが、落ち葉で滑りやすかった。
駐車場へ戻ると表妙技が大変立派であった。
<装備、ルート状況等>
〇クライミングロープ 8mm×50m 2本
〇懸垂下降支点は星穴岳山頂を除き、すべて新しいハンガーボルトが打設されており、捨て縄とカラビナが残置されていた。
〇星穴から懸垂下降点間は声が届きづらく、笛でコミュニケーションをとるべきだったかもしれない。
〇積雪、凍結個所なし。ただし西岳山頂付近では霜が降りた様子だった。
<行程>
中之嶽神社駐車場6:50~石門分岐7:30~西岳8:10~星穴岳10:00~星穴10:40~中之嶽神社駐車場12:00
<参考:気象データ(アメダス西野牧)>
〇気温:11/16 8℃ 11/17 11.5℃ 11/18 8.3℃ 11/19 4.5℃ 11/20 3.9℃ 11/21 7℃ 11/22 7.1℃ 11/23 6.2℃
〇降水量:11/16~11/23 0㎜

