巻機山・米子沢

  • 期間 2025-08-31
  • メンバー L田中(35期)、高橋(41期)
  • 記録 田中

米子沢は広々していて良い沢である。のっぺりした一枚岩が多く、水が流れているところと乾いているところはフリクションがよく効く。湿っているところはヌルヌルで歩けない。ラバーソールが向くと思った。どうしても高巻きが必要なのは2箇所のみで、それ以外の滝は左右どちらかからフリーで登れた。
ゴルジュ帯を抜けると大ナメ帯であり、空が広く開いて爽快である。二俣を過ぎると源頭感が出てほどなく脱渓点だ。ほんのひと登りで避難小屋が見える。沢特有のツメやヤブコギが全くない点も良い。

1.桜坂駐車場から「くの字ナメ滝」
入渓点は駐車場から右へ坂を上って10分くらいのところにあり、「米子沢へ」と案内看板が立っている。米子沢入口最初の滝「くの字ナメ滝」まで50分くらいゴーロ歩きが続くので、水が出るまで沢装備は不要である。

2.ナメ沢分岐の高巻き
40m大滝は右岸を巻く。40m大滝高巻きナメ沢との尾根にピンテープが見える。踏み跡は明瞭で、途中からトラバースして滝の上部に出る。

3.大ゴルジュ出口
8mの滝の右側を上り、ゴルジュのヘリをへつっていく。ここも高度を取りすぎると下りられなくなる。出口はチムニー状であり、7mの滝は遠くから見るとやばそうだが近づくと階段が見える。大ゴルジュ出口4.大ナメ帯
素晴らしいの一言。大ナメ帯5.二俣から避難小屋
二俣は左俣を行く。立入禁止の右俣には虎ロープがある。二俣20分くらい緩やかな源頭部を行くとストックが刺さっている脱渓点が見える。脱渓点脱渓点からひと登りで避難小屋が見えて終了。避難小屋<行程>
巻機山登山口5:40~入渓点5:50~ナメ沢分岐(40m大滝)6:55~大ゴルジュ入口9:05~大ナメ帯10:00~二俣11:15~脱渓11:40~避難小屋11:45~巻機山登山口14:30

<所感>
沢登りを始めてから憧れていた沢のひとつで、今回念願がかなった。デート沢とか表現される記録もあるが、大きな滝が多く、初心者だけの遡行は難しいと思う。フェルトソールが寿命となり、滑りまくった。