守門岳スキー山行

  • 期間 2010-03-20
  • メンバー 岩本(L、同人)、宮下(講師)
  • 記録 岩本

天候 曇り上部はガス

【行程】
3月22日 大原スキー場7:10 リフト終点7:50 755点 1348点12:00 775点 大原スキー場14:45

【報告本文】
昨日からの悪天候(雨、雪、風)がようやく静まってきたので、本日は大原スキー場から守門岳を目指して入山する。リフトの開始時刻は8時と遅いのでリフトの開始時刻を待たずに7時頃からスキー場をシールで登り始めた。
スキー場の最上部に到達し、適切なところから山に入る。予報では本日は昨日までと異なり気温が下がるとのこと、旧積雪層は固く締まっており、その上に薄く新雪が乗った状態で、昨年に比べるとラッセルがラクでスピードが上がりそうだ・・・・、と喜んだのもつかの間、尾根の傾斜が強くなり高度が上がるに従い、雪面はアイスバーン状になってきた。とりあえずスキーは担ぎアイゼンに履き替えて登りを継続したが、帰路にスキーで転倒したら、かなり危険な状態になる。不安を感じ、珍しく行程のかなり手前、標高820m付近にスキーをデポすることを決定。こんな状態では無理は禁物、スキー登山といえども時にはスキーをあきらめるのも重要な判断である。
以後は、アイゼン+両ストックで尾根の登りを継続する。アイゼンなので足元に不安は無くなったが、急な部分ではピッケルでない分だけ手のホールドは頼りない。慎重に登り、主稜線まで登り上げると、ほぼ視界は無くなっていた。主稜線上は緩やかな地形なので、慎重に登山を継続。まばらな潅木に赤布を付けつつ進むが、やはり視界不良の怖さ、気づかずに雪庇のキワまで行ってしまったりした。困難を感じ、時間的にはもう少し行動可能だったが、標高1348m点付近までで今回は終了とした。雪の砂漠ともいわれる守門岳上部の一端にわずかに踏み込んだかといった感じである。
帰路はトレースを戻ろうとしたが、アイゼンの歯しか刺さらない状態なのでトレースはもやは判別不能。付けた赤布とGPSを参照して、登った尾根に戻り下った。尾根に乗った安心感からか、漫然と下ってしまいルートを外れたが登り返して修正し、デポ地点からはスキーを履いて、わずかに滑ってスキー場に戻った。
スキー場を滑り降りた頃には、悔しいことに空が晴れてきて、守門岳の山頂も望むことが出来るようになった。
残念だが仕方がない。こういうこともあるさ。あまり滑ることは出来なかったが、いつものスキー山行とは違った緊張感を味わうことが出来た。
21日、22日で守門岳と浅草岳に登る予定だったが、21日は悪天候のため入山を中止した。

<下山後に晴れた。左のピークが守門岳>

下山後に晴れた。左のピークが守門岳

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