応用ステップの「カモシカ山行」。三ノ瀬登山口から将監峠、竜喰山、飛龍山、雲取山、酉谷山、天目山を経て東日原バス停へ下山の予定であったが、悪天候のため雲取山頂避難小屋にてエスケープを決定。七ツ石山を経て鷹ノ巣山避難小屋にて仮眠を取り、奥多摩駅へ下山した。
6/14 11時半過ぎにJR中央本線塩山駅に集合し、タクシーにて三ノ瀬登山口に到着。
登山口にて小林Lより、将監峠から飛龍山はバリエーションルートであり、日没までに飛龍山到着を目標とすること、先頭は交代しながら歩くことの確認があった。
小雨がぱらついていたものの、雨具を着用するほどではなく、装備を整えて12:45山行を開始した。
14:05 将監小屋に到着。雨が本降りとなったため雨具を装着した。
将監峠からは地図を確認しながら笹をかき分け、薄い踏み跡を辿っていく。
1時間ほどで竜喰山に到着。
飛龍山手前では石楠花の堅い枝に難儀しながらも、18:15、無事日暮れ前に山頂に到着した。
ここでヘッドライトを装着し、雲取山方面へと向かう。雨は降り続いている。
飛龍山頂から縦走路に下りた後は一般登山道(山と高原地図の実線ルート)なのだが、三ッ山までに連続する木製桟道が濡れて滑って怖い。一個所など下り傾斜の上に滑り止め横木が2~3個連続してなくなっており、手をついて通過した。
日没前から吹いていた風が強まり、雨に濡れていることもあって冷えてくる。
雲取山手前、三条ダルミにて田中SLより本科生に行動食が摂れているか、装備の不具合が無いかの確認があった。状況によってはエスケープも視野に入れ、雲取山頂避難小屋にて暖を取り、今後の行程の検討を行うこととする。
22:05 雲取山頂避難小屋着。
午前3時頃から天候がさらに悪化するとの情報もあり、予定の行程を継続するのは低体温症などの危険もあり困難と判断。ここで仮眠を取るより今のうちに標高を下げた方が良いことから、七ツ石山に向かい、石尾根経由で鷹ノ巣山避難小屋を目指すこととなった。
0:25 七ツ石山着。
2:35 鷹ノ巣山避難小屋着。ツェルトを被って2時間ほど仮眠を取った。
翌朝は5:50出発。昨晩より小降りになったものの、まだ降り続いている。
出発してしばらく経つと雨が上がり、時折日が差すようになった。
雲海も見え、雨上がりの美しい景色に癒された。
10:15 奥多摩駅近くの国道に出て、南二丁目バス停付近にて山行終了となった。
今回は残念ながら予定の行程を踏破することはできなかったものの、これほど長時間にわたる雨天や夜間の歩行は初めての経験であり、大変学ぶことの多い有意義な山行であった。体力、精神力の向上に努め、今後に繋げていきたい。
<行程>
三ノ瀬登山口12:45~将監小屋14:05-14:25~竜喰山15:25~大常木山16:20~飛龍山18:35~雲取山頂避難小屋22:05-23:05~七ツ石山0:40~鷹ノ巣山避難小屋2:35-5:50~石尾根縦走路登山口9:35~南二丁目バス停付近10:15