檜尾尾根から宝剣岳

  • 期間 2025-05-03~2025-05-05
  • メンバー L矢田(14期)、秋永(42期)、中村(42期)、池松(44期)
  • 記録 池松

「応用ステップ残雪期の山2」として、中央アルプス檜尾尾根~宝剣岳縦走を実施した。
当初は檜尾尾根→檜尾岳→宝剣岳→木曽駒ヶ岳の計画だったが、天気予報を考慮し事前に計画変更となった。

■5/3(土・祝)
駒ヶ根駅に集合しバスで桧尾橋まで移動、少し歩くと桧尾登山道の入口(1205m)が見えてくる。
檜尾登山道の入口
整備された樹林帯の登山道をブヨと共に歩いて行く。時折吹く風が冷たいがまだ雪はない。皆のザックがパンパンである。
樹林帯の登山道
標高2000m近くになりようやく雪が見えてくる。落葉や枯枝混じりの雪ばかりだが、何とか今夜の宿泊地を決めて幕営する。夜は雪のテーブルを囲みながらザックの中身を軽くする儀式などをした。
檜尾尾根で幕営

■5/4(日・祝)
2日目は移動距離も少ないのでゆっくりと出発。標高を上げるに従い雪が増え、キックステップやルートファインディングなど残雪期の歩き方を確認しながら登っていく。
残雪期の歩き方
シャクナゲのピーク(2440m)あたりから徐々に藪漕ぎとなり、体が木の香りに包まれる。
シャクナゲのピークを過ぎて
森林限界を超え視界が開けると、気持ちのいい稜線歩きとなった。
檜尾小屋(2684m)に到着し、小屋の裏手に幕営する。
檜尾小屋
宝剣岳だろうか黒いピークが見える。
檜尾小屋に幕営
明日向かう方向をよく見ると、おかしな角度の斜面に足跡がついている。地形図には崖のマークがあるのだが、ここを行くのか・・・
明日の進路
夜は中村さんのシチューをいただいた。
シチュー
夜から予報通りの暴風となり、たわんだテントの天井がグッと低くなる様子を眺めながらの就寝となった。テントの横からも風に押され揺さぶられ、殆ど眠れなかった。

■5/5(月・祝)
夜中にテントを撤収し小屋に避難することも検討したが、3時頃には風も収まり始めた。朝日を横目に出発の準備をすすめる。
こどもの日の朝日
早朝は雪が固く、アイゼンがよく効いて歩きやすい。日が昇り雪が溶け始めるとシャーベット状の雪が滑りやすく踏み抜きも多くなり、厳しい登りとなるだろう。
急な崖を登り、すぐに檜尾岳(2728m)に登頂。
檜尾岳登頂
その後は下って上ってを繰り返しながら、徐々に標高を上げていく。行く手に濁沢大峰(2700m)、島田娘(2858m)、左手には御嶽山。右手へと振り返れば南アルプスの山々までよく見えた(写真は南側、南駒ヶ岳方面)。
南駒ヶ岳方面
極楽平(2827m)を越えたところで雷鳥に遭遇。中央アルプスでは珍しいとのこと。
雷鳥
そして徐々に岩場が増えてくる。昨夜の降雪に加え登山者も少ないルートと思われ踏み跡も殆ど無く、雪と岩のミックスをアイゼンとピッケルで慎重に進んでいく。
宝剣岳へ
11時45分、宝剣岳(2931m)に登頂した。
山頂部は狭いので早々に下山開始。山頂から北側に抜けて千畳敷カールへ下り、ロープウェイを利用した。暴風の天気予報の中、無事に残雪期縦走を終えることが出来た。
駒ヶ根駅で反省会(ソースカツ丼)を行った後、解散。

<行程>
5/3 桧尾登山道入口13:20~檜尾尾根2000m付近(C1)16:15
5/4 C1 7:45~シャクナゲのピーク10:30~檜尾小屋(C2)13:30
5/5 C2 5:20~檜尾岳5:40~濁沢大峰7:30~島田娘9:40~宝剣岳11:45~千畳敷駅13:10

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