西穂独標~焼岳

  • 期間 2011-10-01~2011-10-02
  • メンバー L久野(22期)、SL長澤(15期以前)、伊藤幸(22期)
  • 記録 久野

■9/30(金)
夕方、焼岳・新中の湯ルート登山口の駐車スペースに車を1台デポ。その後、遠足倶楽部企画の講師を務めて北穂高岳から下山してきた長澤さんと沢渡で合流。この日は雨。

■10/1(土)
雨も上がり、まずまずの天気。沢渡から入山して上高地帝国ホテル前から歩き始める。田代橋を渡った所に門構え(?)の立派な西穂高岳登山口がある。西穂山荘まではずっと樹林帯の登り。時々振り返ると木々の間から見える霞沢岳~六百山の稜線が次第に下がってきて、高度を稼いでいるんだな~と励みになります。
西穂山荘に昼前に着いたので、西穂独標へピストンで向かうことにした。展望のきかないガスの中、稜線を辿って行くと、独標の手前で青空が見えてきた。ガスが切れてみると、ずんぐりした独標の岩峰に大勢の人がとりついてました! ツアー登山部隊も何組かいて、いやいや、にぎやかです。独標に立つと眼前にダイナミックなピラミッドピークが聳え立ち、西穂~奥穂稜線や明神岳など穂高の壮大な景観を堪能できました。
この日、西穂山荘では山岳写真展が開かれており、夜には期せずしてアコーディオンコンサートも催されました。芸術の秋? また、ここは生ビールはもとより、日本酒が豊富で升とコップで供されるのです!

■10/2(日)
夜明け前は強風。急速に冷え込んできました。早朝はすっきりと晴。
西穂山荘から焼岳へと繋ぐ地味な(笑)稜線を辿って行きます。前日の稜線までの登りと同様、樹林・灌木の中の稜線ですが、ちらりと槍の穂が見えたり、また、蒲田川を挟んで笠ヶ岳のどっしりとした稜線や、遠くに双六岳や西鎌稜線、ちょこっと頭が出ているのが鷲羽岳?などなど、朝の早い時間は所々で展望が得られました。しかし、次第に雲が広がってきて、高いピークはどんどん隠れて行く・・・
この稜線を歩く人はあまりいないようで、1パーティに会っただけ。上高地から仰ぐと割谷山あたりで盛り上がる以外はほぼ平坦に見えますが、意外とアップダウンが多く、またあまり整備されていないので、しっかり汗をかかされました。
焼岳小屋で休憩する頃には全天すっかり曇に覆われて風も強くなり、冷えてきて一瞬チラリと白いものが空を舞っていました。
焼岳小屋から一登りして「焼岳展望台」という小ピークに上がると、これまでの樹林とガラリと雰囲気が変わり、荒涼とした火山のゴツゴツ・広々とした風景が。ザレた登山道をペンキマークを拾いながら登りつめて、北峰ののしかかるような岩峰を左に回り込むと、頂上直下の小さな鞍部に登り着く。びっくりするほど大勢の人が休憩して賑わっていました。北峰頂上には岩峰を登って行きますが、途中で黄色く変色した噴気孔から勢いよく煙が吹き上がっていました。そんな噴気孔が幾つかあります。南峰は立入禁止。北峰・南峰に囲まれて、底には青々とした火口湖。北アルプス唯一の活火山。
展望台からの焼岳展望台からの焼岳
噴気孔2
独標で 独標で

下山は、焼岳南側に広がる広大な沢状地形を通って行く。下方の下堀沢出合付近に紅葉のモザイク模様が広がり、そこへ向かっての下降は気持ちのいいものでした。下堀沢出合からは新中の湯ルートと旧中の湯ルートが分岐しますが、旧ルートは崩壊のため現在通行止め。紅葉の灌木帯を突っ切り、長い尾根の樹林の中をジグザグに飽きるほど下っていき、車をデポしてある登山口に辿り着きました。

<行程>
10/1 沢渡7:40~上高地帝国ホテル前8:10~西穂山荘11:40~西穂独標13:10~西穂山荘14:30
10/2 西穂山荘6:05~焼岳小屋9:30-10:00~焼岳北峰11:35-12:00~焼岳登山道入口14:50~沢渡

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