毘沙門山(白石山)

  • 期間 2023-02-12
  • メンバー L平(40期)、大野(40期)、駿谷(40期)
  • 記録

同期組で秩父の毘沙門山(白石山)へ。ガイドブック『埼玉県の山』ではこの東峰までのルートが紹介されていて、山と高原地図でも破線のルートになっている。その先を東に進み、稜線通しに北に下降、長合沢に戻る反時計回りのルートをとった。

前日の天気は雪。想定外の雪山になっていた。
要トンネル手前の橋の袂から林道を長合沢に沿って車で上がる。林道の入口は旧中学校と事前の情報を得ていたが、別の施設に変わっていた。今回は途中で雪に阻まれたが、奥まで車で上がれそうだ。
車を降りて雪の積もった林道を歩き、壊れた丸木橋の近くで1回徒渉して右岸を歩く。対岸に作業用らしき階段が見えたので沢を渡り、階段から急な傾斜を踏み跡を辿ってジグザグに登るが、道を失う。ルートを外したようだ。斜面を引き返すようにトラバースして軌道修正を試みるが、枯れ沢のトラバースがかなり悪かった。もっと手前で対岸に渡る必要があったらしい。下山時に気が付いたが、徒渉地点には通せんぼ枯れ木も積んであったのである。
本来の登山道と合流すると、拍子抜けがするほど良い道。ここまで40分ほどかかっていた。いまさらのようにヘルメットを被る。もっと前に必要だったかも。
テープは頻繁にある。ガイドブックには鉄塔とか小屋跡とかの詳細な記載があり、都度道が確認できる。また下りで間違えそうな箇所には通せんぼの木が置いてあった。
長合沢ノ頭の手前でチェーンとハーネスを着けた。猛烈な傾斜の上に雪が載っていて、手をつかないと登れない。大野選手、ダブルストックで先頭を切る。ピッケルがあったなら...
急傾斜

写真では伝わらない急傾斜

長合沢ノ頭から先は日当たりも良く穏やかになったが、西峰目前で岩壁が現れた。少し上がってから日陰の北側に入り、雪の上を岩角と枝に掴まって登る。手がかりがなくなったので沢バイルを出す。手がかりを求めて岩に寄ってみたが登れそうにないので諦め、切れている左に寄りすぎないよう気を付けながら雪面にバイルを刺して登る。持参していたロープを出そうか迷うが、その間に二人とも登ってきてしまった。
岩壁

ここ登れるの?

何だか凄い山に来たみたい、と自分たちを褒めながら楽しく登る。
シビレどころ岩登り

西峰

西峰に着いた

西峰からの眺望

山頂から

山頂からの展望は素晴らしい。どの記録にもあった通りだった。記念撮影して、ここからは山と高原地図で破線さえも無い道に入る。とはいえ、ところどころに印はあった。
南側の採掘場跡の敷地には入れなくなっている。北側の鉄柵に沿って下るが、雪が載っていて足がかかるかわからない。最初は木を、次はぐらつく鉄柵を支点にしてロープを出した。
西峰から東峰へ

西峰から東峰へ

西峰を振り返る

西峰を振り返る

コーラ瓶

西峰のお約束コーラ瓶

稜線沿いに東へ向かう。南側は採掘場跡で開けているが、歩くのは急な岩場。方向転換する場所を見落とさないようヤマレコの地図と睨めっこして歩く。稜線から下る地点にはしっかりした目印があった。ここで北側に方向を変える。
下降点

下降点には印有り

ストックを頼りに落ちるように下り、734のピークを目指す。途中、尾根が二手に別れるところで右に進路をとる。地図読みをしているのは駿谷さんだけ、他二名はスマホに正解を求めて時間短縮。迷うことなく長合沢の取付きに戻った。沢沿いに歩くと改めて登りの間違いもわかったのだった。
取付き

正しい取付き

帰路では毘沙門水を汲み、薬師の湯で汗を流し、ワラジカツ丼を食し、山行を終えた。

<行程>
林道終点手前8:50~稜線9:30~鉄塔下9:50~長合沢ノ頭11:30~毘沙門山西峰12:00~東峰12:15~下降分岐13:15~林道終点手前14:20

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