奥武蔵・大持山 生川大持沢

  • 期間 2021-09-26
  • メンバー L高橋(41期)、SL平(40期)、駿谷(40期)、大野(40期)
  • 記録 高橋

沢の下降訓練を受講し早速、沢遡行の自主山行を計画した。まずは自分たちの力量を踏まえてガイドブックの遡行グレードを見比べ、且つ近郊の沢が良いとのリクエストに応え、奥武蔵の名峰である武甲山に連なる大持山の沢、生川大持沢遡行を計画した。
天気予報は前日まで曇りであったが、当日朝には雨予報に変わっていた。
集合場所である西武秩父線横瀬駅に到着。車を駅の改札前に停車し皆を待っていると川口市山岳連盟の方々に声をかけられ、しばし談笑した。
8:50 全員集合し車で武甲山一の鳥居登山口へ。登山届を登山口付近のポストに投函し沢装備に着替える。
高度計、コンパス、地図により現在地を皆で確認しスタート。林道をしばし歩くと堰堤が見え、その先から入渓、水量は多いように感じる。
1~2m程度の小滝がテンポよく続き楽しいが倒木が集中する箇所もある。緑映える滝上の釜

少し歩くと右岸に崩壊地が出てきた。遡行図にも記載されているが崩壊面は新しく感じられ今夏の長雨で崩壊が継続しているのかもしれない。深い釜の滝

滝は水流が強く手を入れるとはじかれるような場面もあった。腰までの深さの釜も多数出現、さらに沢を進むにつれ立派なゴルジュ帯も何度かでてくる。近郊の沢とはいえ、こんなに山深いのかと驚いた。深い釜の滝2

標高720m付近の沢の分岐でピンクテープに「右へ」の指示。皆で現在地を地図、コンパス、高度計で確認。一本とってから右へ進むことに。奥には立派な滝が姿をのぞかせている。水量は相変わらず多く、どの滝も水流が強い。標高920m付近で遡行のハイライトであるCS滝が出現。以前はCSの隙間をくぐれたそうだが現在は崩落により通行できないという情報がネットに掲載されていたので、皆登攀するつもりだった。ここで平さんがロープを出しトップで登攀。CS滝 平登攀

水流に打たれながら苔むした滝の中にホールドを探して登る。登り切ったところの立木にセルフビレイ。滝の音で上下の合図が全く聞こえない。身振りで後続の登攀開始を伝え、アンザイレンで登る。CS滝 駿谷登攀

ラストは高橋がロープ末端をエイトノットで自らのハーネスに結び登る。思ったよりもホールドが乏しく緊張した場面もあったが登りきれた。
登った先は開けた場所だったので一本とってから、どこを詰めていくか作戦会議。地図によるとルートが少しずれると崩壊地に出くわしてしまうのでそこは注意しようと皆で意識を合わせた。無難に支尾根に上がり、大持山山頂東側の肩(標高1100m付近)を目指した。ガレた岩が堆積した急斜面を木の枝や根を掴みながら登ると、ところどころ薄い踏み跡を発見したが消えたり再度出現したりであてにならない。背丈程度の雑木が密になっている斜面を越え、あくまでも支尾根をつめていくことにこだわった結果、読み通り標高1100m付近で傾斜の緩やかな場所に出ることができた。その先にしっかりとした稜線があり、辿り着くと妻坂峠と大持山を結ぶ登山道だった。自分たちでルートを完遂できた喜びと達成感、安堵感に浸りつつ雨の中を下山開始。妻坂峠への急なくだりを転ばぬように歩き最後は一の鳥居に到着。
下山後は武甲温泉で汗を流し、JA横瀬で地場産の野菜を購入し帰路へ。
地図は防水対策でビニールに入れておいたがジップが開いてしまったのか濡れてしまい、その後は地図読みが大変しづらくなってしまった。また、支沢が出てくる個所などは地形図で現在地を確認できたが、遡行図を利用した現在地確認があまりできなかったのが反省点である。

<行程>
武甲山生川コース登山口(一の鳥居)9:20~入渓点9:30~CS滝11:30~大持山の肩(1100m付近)12:40~妻坂峠13:16~武甲山生川コース登山口(一の鳥居)13:38

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