和名倉山

  • 期間 2011-11-03~2011-11-04
  • メンバー L久野(22期)、長澤(15期以前)
  • 記録 久野

■11/3(木)
奥多摩駅に集合して、一路、国道411号を柳沢峠方面に車を走らせる。丹波周辺は紅葉が進んでいました。国道から一之瀬川に沿う林道に入り、三ノ瀬へ。三ノ瀬の民宿「みはらし」の駐車場に車を置かせてもらう。将監峠登山口は「みはらし」のすぐ下になる。
しばらくは林道を登り、牛王院下で林道を離れて七ツ石尾根に取り付く。分岐の指導標は足元に小さいものがひっそりとあり見逃しそうですが、七ツ石尾根の登山道は防火帯の広い切り開きとなっているので明瞭です。今日は曇天。ちらほらと紅葉した木を見ながら尾根を登っていくと、周りの山は見通せるのに、なんと雨が降り出した。
尾根の傾斜が緩くなってくるとカラマツの明るい林の牛王院平。鹿柵を3度ほど開け閉めして通っていく。ネットとポールの簡素な扉で、紐でくくりつけられていました。
縦走路に行きあたり、山ノ神土から和名倉山(指導標は全て「白石山」となっています)方向に北進。踏み跡は明瞭。
山腹の西面をトラバースして行く途中に、ごくごく小さい沢を横切り、ここが水場。秋の渇水期でもあったので、水は岩の下にチョロチョロと流れている程度。水を背負って来てはいるものの、ここで予備分として少し給水。
トラバースを抜けると笹原の明るい稜線に飛び出して、東側の谷が伸びやかに見通せます。この頃には雨も止んできました。リンノ峰は西面の樹林の中を巻き、これを抜けると、これから向かう西仙波~東仙波の東西方向に伸びる稜線が広々と気持ちよく続いていました。
西仙波は露岩帯となり、東仙波は笹原の中の明るいピーク。南面に大きく展望が開けていました。
東仙波から方向が変わり、和名倉山めがけて稜線上を北上。幾つかの小ピークに立つと、木々の間に東西に平らかに伸びる和名倉山が捉えられてきます。山腹一帯をびっしり覆うカラマツが黄葉となっていて、和名倉山全体が黄金色に輝いていました。
和名倉山

ダケカンバが点在する草地、シャクナゲのトンネル、露岩帯など、緩やかな尾根をアップダウンを繰り返して和名倉山近くに迫っていきます。広い尾根となった八百平に東面が開けた格好の幕営地を見つけ、本日はここで行動終了。風も無く、夜はどんどん晴れてきて、半月と満天の星。

■11/4(金)
無風快晴。幕営地から一下りして、すっかり葉の落ちた明るい林の中を登っていくと川又分岐。もう一段登ると、開けた林の中に「白石山」の指導標があり、ここから右に行くと水場があるそうです。ここも幕営適地かな。
和名倉山へは指導標の示す左方向から広い斜面をテープを広いながら登っていく。すぐ二瀬分岐があり、ここから和名倉山稜線に沿って東へ進路が変わります。広々した切り開きの「千代蔵ノ休ン場」の斜面は、黄金色に輝くカラマツの林もあり、気持のいい所でした。
もう登りというよりは、平らに近い踏み跡を歩き、針葉樹の密生した所を抜けていくと、樹林の中にポカっと和名倉山の山頂標識がありました。しばらく写真を撮ったりしながら休憩。
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八百平に戻ってテントを撤収し、往路を戻る。曇天の昨日と違って、快晴の中、富士山や奥秩父の主稜線などの展望や、周囲の山腹に広がる紅葉の展望など、絶好の稜線漫歩。牛王院平からの下りも昨日と雰囲気はガラっと変わり、そこここに見られる鮮やかなカエデの紅葉とカラマツの黄葉とのコントラストを楽しみながらの下山。最後の林道歩きもこれまた紅葉を楽しみつつ。
稜線歩き

天候や紅葉に恵まれたおかげもあるでしょうが、和名倉山、想像以上にいい山でした。

<行程>
11/3 三ノ瀬9:15~東仙波14:20~八百平15:40(幕営)
11/4 八百平6:45~和名倉山7:40-8:05~八百平8:45~牛王院平12:00~三ノ瀬13:40

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