道志山塊・御正体山

  • 期間 2013-12-23
  • メンバー L小林英(25期)、福本(31期)
  • 記録 小林(英)

東桂駅からエアリアの破線ルートで道志山塊の最高峰・御正体山(1681.6m)を目指す。「正体」とは本地垂迹説に由来する仏教用語だそうだ。
先週の富士山雪訓で見た道志の山に雪はなく、今回も日陰に残っている程度と予想したのだが、雪のないのは最初だけで深い場所では登山靴がすっかり潜るほど積もっていた。ルート上には思ったより目印のテープ類があってルートファインディングの楽しみはあまりなかったが、一日遊ぶには面白いルートだった。

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8:25 東桂駅から歩き始め。雲の多い晴れ。古渡地区からの取付きは道祖神の碑のある横T字路を民家の間に直進した先になる。
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樹林に入ると落ち葉の地面。ぬかるんだ窪みは猪や鹿のヌタ場だ。コンパスを合わせ尾根に上がると、身体が温まるのを通り越して暑くなってくる。足元は白くなり始め、ウサギの足跡や蹄の跡。付近にあった糞は鹿よりも粒が大きい感じだったので、蹄の主は猪か。人間の痕跡は2~3日前と思える足跡と不織布のような紙テープ、それに古い赤テープがチラホラ。尾崎山(967.8m)からは樹林越しに集落を見下ろすが、曇ってきたこともあって眺望なし。

文台山(大野山)の登りにかかるまで尾根は屈曲しておりエアリアには<迷>マークもあるが、地形図を見ていれば問題ないし、テープ類も思ったよりは多い。ただ相変わらず踏み跡が薄いため、歩きやすいルートを探す場面はある。足元は雪が切れたり積もったり。大き目の糞は熊かもしれないが、フレッシュではなかった。
O 猪が食物を捜した?

標高930m辺からの急登は、雪が深くなり露出した岩から氷柱(つらら)が下がっている。雪の下の落ち葉に滑ったり木を掴んだりして、11:40 文台山(1198.8m)に到着。
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休憩していると反対方向から単独男性が来た。北東の赤線ルートを登ってきて東桂に下りるとのこと。山中で会ったのはこの人だけだった。

文台山から下って地形図をにらみながら小ピークを踏んで行き、1211m地点が近づくと雪の載った笹を掻き分けるようになる。方向を変える1211手前のピークでは地図読みする前に派手な赤テープが見えた。それに従って藪漕ぎして行くと、左手に見える雪の着いた絶壁がハガケ岩らしい。13:15にハガケ山(1320m)。
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O ←ハガケ岩

ハガケ山の先の小ピークには赤テープが付いていた。次に上がるべき小ピークが目の前に見えているのだが、鞍部に下りるルートが難しい。地形図では正面から簡単に辿れそうなのだが、実際にはほとんど崖に見える。左右を探ったものの道とは思えず、仮にそちらに行くなら現在のピークに上がる必要はなかった訳で赤テープと矛盾する。結局、木に掴まり木を踏んで、正面を下りた。向かい側を登りながら振り返ると「よくあんなところを」と思うくらいで、破線ルートながらバリエーション的な本ルート中、最大の難所。
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1328m地点を越え、池ノ平からの一般ルートとの合流点に14:40。「ここから、富士山が、見られます」と木に案内が張ってあるのだが、残念ながら間近の山の頂まで雲が下りてきており眺望はなかった。ベンチには雪が積もりトレースもなく、一般道でも雪の中を歩く人はいないらしい。
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御正体山山頂は次の分岐からピストンするのだが、そちらに回っていると下山が暗くなりそうだし、山頂から何も見えそうにないので、割愛することにする。今回は雪の破線ルートをここまで来て十分満足した。

御正体山山頂への分岐(本日の最高点1568m)でようやくトレースに出会い、下りはピッチを上げる。やがて林道に出、16:20三輪神社前に下山。林道に出た時に頼んでおいたタクシー(今回のルート中、docomoはずっと通話可能だった模様)で都留市駅へ。

<行程>
東桂駅8:25~取付き8:50~尾崎山9:50~文台山11:40~ハガケ山13:15~一般ルートと合流14:40~御正体山山頂への分岐15:10~三輪神社16:20

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