横岳西壁・中山尾根

  • 期間 2010-10-02~2010-10-03
  • メンバー 浦野(L、27期)、松井(26期)
  • 記録 浦野

10月2日(土)

AM8:00新宿発のスーパーあずさ5号に乗車。茅野駅から美濃戸行の直通バス(10:20発)に乗車し,11:00に美濃戸着(バス代は往復で¥1500)。北沢経由で赤岳鉱泉に向かう。14:00頃,到着。天候はすこぶる良い。テント設営後,14:30に偵察に出かける。

中山乗越までは一般登山道を歩き,乗越から,進路を左(東南東)にとり,踏み跡をたどり,15:30,取り付き到着。取り付きには,ペツルボルトが2カ所に打っており,すぐにわかる。視認できる範囲でルートを確認した後,テン場へ帰る。

取り付きまでの樹林帯は,倒木が多いものの踏み跡はほぼ明瞭。仮に,外しても,尾根を忠実のたどれば,問題はないだろう。途中,遭難碑がある。

10月3日(日)

AM3:30起床。心配していた天候だが,テントから外を見ると,満点の星空が出ている。天候の悪化スピードが遅くなっているのか。AM4:56,ヘッ電をつけて出発。AM6:10取り付きに到着。天候は順調。登攀準備をし,AM6:33,登攀開始。

1ピッチ:松井さんリード。2つめのボルトから若干右方向に回ると,左上する階段状をしばらく登ると,残置スリングがあるビレー点に到着(ペツルボルトあり)。

2ピッチ:浦野リード。凹角状の部分を登り,ダケカンバをビレー点としてピッチをきる。特に問題はなく,短い。

2ピッチで下部岩壁を越え,しばらく,コンテで進む(久々にコンテをやり,首が苦しいほど巻き付けてしまった)。特段,危険箇所はない。しばらく進むと上部岩壁に突き当たる。突き当たって,5mほど右にトラバースすると取り付き。ペツルボルトあり。

1ピッチ:浦野リードでAM7:33登攀開始。ほぼ直上する。かぶっているわけではないが,岩は立ち気味。1本目の残置ハーケンまでランナウトしてしまい,その点で「絶対に落ちられない!」という気持ちが高まる。ほどなくして(すいません。記憶が曖昧で・・),ピッチを切る。

2ピッチ:松井さんリード。特に問題箇所はない。

3ピッチ:浦野リード。草つきが混じる長いピッチ。ピッチを切る適当なポイントがなく,結局,50M一杯になってしまい,少し戻り,岩でビレーをとり,ピッチを切る。

4ピッチ:3ピッチ目終了点から少し移動(トラバース)したところに,ペツルボルトがあったので,そこでビレー点として登攀開始。浦野リード。ルンゼまでバンドをトラバースし(途中にペツルボルトあり),トラバース終了後,右から巻き込むようにルンゼに入る。ルンゼに入ってしまえば,あとは簡単で,緩傾斜をルンゼなりに登ればほどなく終了点(灌木)がある。AM9:18終了点,到着。

ザイルを解き,シューズを履き替えて,AM9:30,地蔵の頭を目指して出発。AM9:50地蔵の頭,到着。AM10:05出発。地蔵尾根を下り,行者小屋を経て,AM11:10テン場到着。PM1:20のバスに乗るべく,急いでテントを撤収し,AM11:30出発。

PM1:10に美濃戸口,到着。無事,バスに間に合い,茅野駅へ。PM2:28のあずさで帰京。

冬季の方が入られているエリアだったが,無雪期でも特に問題はない。しかし,岩はもろいため,ホールドに手を掛ける前に,大丈夫かどうかの確認は必須であろう。冬季登攀となると,グレードもかなり上がると思われるので,いつの日かチャレンジしてみたい。

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