梵珠山

  • 期間 2010-02-13
  • メンバー 木村(博)(L,26期)、神森(24期)
  • 記録 木村(博)

遠路はるばるやってきました。ここは本州の北の果て青森県にある県立自然ふれあいセンターです。青森空港は目と鼻の先で、山を越えた津軽側、五所川原市には太宰治の生家もあります。青森県に入った途端、雪がぐっと深くなります。が、スタッドレスを装着した原村住まい用の四輪駆動車、「神森三世号」でどんな道もスイスイです。ま、先週の白馬乗鞍では半べそ状態でしたけどね。梵珠山(ぼんじゅさん)は、毎年旧暦の7月9日に起こる御灯明(おどめ)伝説でその筋には有名です。冬は冬とて、毎日人が入るので、踏み跡はばっちりです。ただし、吹雪くと何年かに一度は遭難さわぎが起こるということなので、気を引き締め直します。地図、コンパス、GPSなどの準備も万端整えました。ご存知、わが無名山塾のフレーズはベルグハイル!です。今回は、その兄弟分的フレーズであるシーハイル、を冠した歌(60歳以上じゃないと知らないか)に謳われる三山でのスキーも兼ねています。つまり、シーハイル三山(岩木山、阿闍羅山、梵珠嶺)スキー三昧ってことです。自主山行名は、ベルグハイル、シーハイルとくれば、やはり「梵珠山にハイル!(入る)」しかありません。昨日は岩木山百沢スキー場で、今朝は大鰐温泉あじゃら高原スキー場で一滑りしたので、梵珠山では、相も変わらずの遅い(11時30分)出発となりました。

計画当初は山頂からのスキーを思い描いていたのです。しかしながら、隊長も神森隊員も山スキーの道具を一切もっていないので、シールなしでスキーを履いて登るか、板を担いでスキー靴で登るか、しかないじゃないですか。それはたぶん無理だろうと薄々気づいていたので、実はあらかじめ登山靴もそっと車にしのばせておいたのです。センターに聞くとワカンは要らんというので、念のためアイゼンだけを携帯して登ることにしました。実のところ、急な斜面もキックステップで十分でした。1時間30分ほどで7体のお地蔵さんが祭られている山頂にたどり着きました。気温といえば、ま、昼間のことですから、おそらく-5℃前後だったでしょうか。雪は昨年よりはだいぶ多かったようです。帰りしな、頭上でコツコツと音がするので後ろを振り向くと、すでに神森隊員が、間近で木をつつくアカゲラのメスを発見しておりました。よくも脳しんとうを起こさないものだと感心しながら、しばらくの間は観察することができました。雪山ハイキングの醍醐味ともいうべきものでしょう。40分ほどで下におりると、今度はスキー板を担いで、きた道を数百メートルほどもどってから、わざとらしく有終の「ばんざい」を飾ったのです(写真)。こうして12月はじめに腹を切ってから(虫垂炎)久しぶりに山の感触を味わうことができたのでした。来年こそは、先週白馬乗鞍で非公式に先輩三名により結成された山塾テレマーククラブ、略してテレクラ「山塾」(神森氏命名)の準会員としてスキーの幅を拡げたいと考えております。

岩木のおろしが吹くならふけよ(うっ寒)

岩木のおろしが吹くならふけよ(うっ寒ぶ)
昨日は梵珠嶺(=梵珠山)

昨日は梵珠嶺(=梵珠山)

今日また阿闍羅(大鰐温泉)

今日また阿闍羅(大鰐温泉)
山から山へと我らは走る(アカゲラ♀)

山から山へと我らは走る(アカゲラ♀)
煙たてつつ

煙たてつつ
おーシーハイル(山頂梵珠七地蔵)

おーシーハイル(山頂梵珠七地蔵)

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