大菩薩連嶺カモシカ縦走

  • 期間 2011-06-24~2011-06-25
  • メンバー 小林正樹(L)(28期)、土方(SL)(26期)、松井(26期)、船戸(29期)、小林英也(25期)、飯干(26期)
  • 記録 飯干

山域山名/落合集落~大菩薩連嶺~湯ノ沢峠、山行目的/縦走(カモシカ)

6/24(金)〜 晴れときどき雨、 6/25(土) 晴れ
22:30 JR塩山駅北口に集合してタクシー2台に分乗し落合集落登山口にて下車した。タクシー代、一台あたり\8,450.-。
23:11 身支度をして出発した。廃校を通り過ぎて一軒だけある民家の犬が我々一行に気付いて吠えていた。真夜中にお騒がせしてすみません!
足場が安定したハンノキ尾根を快調に登っていく。暗いのでLEDヘッドランプ(以下ヘッデン)と補助のハンドライトでも林(森?)の一部しか見えない。空にはぽつぽつと星が見えていて東の空にサソリ座の鋏と頭部が昇ってきていた。
日付変わって6/25(土)00:50 黒川山に達した。鶏冠山は岩場で足場が悪く、夜間ということもあって登らなかった。
黒川山で少し休んでいると半袖では寒いくらいだ。船戸さんが漫画“のらくろ”のどら焼きという貴重品を皆に振る舞ってくれた。とっても美味しかった。
黒川山を出発して、少し戻って西に転じ、横手山峠を通過して林道に出たところで柳沢峠への小さな看板が目の前にある。しかし目的の六本木峠を指す標識はない。そこで林道を降って探したが右手にあるはずの六本木峠への入り口が見えず、さらに進むと右側の土手がだんだん高くなるばかりだった。とうとう右の土手が崖のように高くなるまで林道を降ってしまった。
全員が林道の真ん中に集まって1/25,000地図で確認した。ヘッデンのあかりで地図が眩しい。この先に行っても登山道は見込めないので林道を引き返すことにした。さきほどから降っていた雨あしが強くなってきたのでレインウェアを着た。また柳沢峠への小さな看板のところに戻り、地図で確認をして、この看板の示す先に六本木峠への分岐があるかもしれないという予想で入って行くことにした。しばらく行ったら目的の六本木峠への指導標があった。
六本木峠から先は丸川峠へ岩場がある細道を抜けていった。ときおり細い道の上と下の斜面でガサゴソと音がする。トップが停まり、後続5人がくっついて全員で周囲を照らす。野生の鹿と思っても、つい熊鈴を確認することが何度かあった。
午前4時頃には小鳥のさえずりが少しずつはじまって、朝が近くなっていることを告げていた。空もうっすらとしらみはじめている。雨はとっくにあがって、もやの中を歩いている。しばらくすると、さらに小鳥のさえずりがうるさく感じるようになった。もうヘッデンは要らない明るさになっていた。これからは人間様の時間だ!
緊張が緩んでくるとまぶたが重たくなってくる。前週のカモシカ山行以来、先週の平日もなにかと忙しくて睡眠時間が足りなかったことを思い出していたら、睡魔がおそってきたようだ。脚がぱたぱたと空転している。ときどき普通の幅の登山道いっぱいに脚がよろけながら歩いている自分に気づく。眠気がかなりきている。うしろから土方さんが、だいじょうぶですか?起きてますか?と声を掛けてくれる。顔は見えなくても足もとがふらついているので眠っているのがバレバレだった。
丸川峠に着いた頃から船戸さんの体調も思わしくないようだ。大菩薩嶺から先の行動を話し合ったが、もう少しがんばってみるということになって先に進んだ。5時を過ぎると朝日が寝ぼけ眼にまぶしく感じた。

写真1朝日を受けて進む朝日を受けて大菩薩嶺へ進むカモシカ一行

やっと大菩薩嶺の山頂に着いて皆で記念写真を撮影した。いつ来ても視界のない地味な山頂だ。

写真2大菩薩嶺大菩薩嶺山頂(標高2057m)

山頂から富士山を展望できる場所に少し降った。ここが、そうだ!

写真3富士山from大菩薩嶺

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大菩薩嶺からの富士山(かさ雲がかかっている)

富士山の代表的な絶景スポットからの眺めは格別だ。少し目が覚めたかと思ったら、大菩薩峠の介山荘に着くなりベンチでちょっと眠ってしまった。
石丸峠、そこから先は、苔むしてしっとりとした雰囲気のある森に入っていく。
しばらく倒木と笹藪の森を歩いて笹原に飛び出したらぱっと視界が開けた。

写真4笹原

苔むした森から突如笹尾根に出る

かんかん照りの笹原を進むと、上日川峠と小金沢山への分岐に着いた。
この小金沢山や牛奥ノ雁ヶ腹摺山は秀麗富岳十二景の二番として選定されており、昭文社の山と高原地図の大菩薩嶺の余白に一覧として記載されている。

写真5小金沢への分岐小金沢山への分岐

牛奥ノ雁ヶ腹摺山を過ぎて昼前に黒岳に達した。
湯ノ沢峠より先、当初の計画では滝子山への縦走だった。もう少し尾根を歩きたいとの意見もあったが、みんな十分に楽しんだし時間の関係もあるので協議のうえ湯ノ沢峠登山口へ降りることにした。
白谷丸では花崗岩の奇岩が見られ、その先は斜面が崩壊していた。不思議な空間!
しばらく降りると、湯ノ沢峠の避難小屋と駐車場があった。車で来ていた人の携帯電話は普通につながっていたが、我々全員の携帯電話はつながらず、その人が電話していた場所に移って手を伸ばして改めて電話を掛けても繋がらなかった。そのうち携帯で話していた人はどこかへ行ってしまったので、ついにタクシーを呼ぶことはできなくなった。しかたなく舗装された林道を2時間程度歩いた。天目が近くなると真っ赤なのぼりが立った竜王宮というお社があって、さらにしばらく行くと、やまと天目温泉のバス停に着いた。温泉でさっぱりと汗を流して甲斐大和駅行きのバスに乗車した。

【行程】
6/24 (金) 22:30 JR塩山駅北口(タクシー2台に分乗)→
落合集落登山口 23:11発 ~ 6/25(土) 黒川山(00:50/1:03) ~ 丸川峠(4:13/4:31) ~ 大菩薩嶺 (5:58/6:11) ~ 大菩薩峠(7:07/7:16) ~ 小金沢山(9:18/9:35) ~
黒岳 (11:43/11:57) ~ 湯ノ沢峠(12:53/13:06) ~ やまと天目山温泉 15:25着

【所感】
落合集落のハンノキ尾根から大菩薩連嶺を一晩かけてゆっくり歩くことができた。
風光明媚で変化に富んだ行程を楽しむことができたのが良かった。2週続けてのカモシカ山行は少し疲れたが、明るくなると睡魔を乗り越える力が戻ってくることもあるかな〜?ということ確認することができたのは良かったのかもしれない。
お疲れ様でした。

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