剱岳

  • 期間 2012-08-05~2012-08-07
  • メンバー 木村広、二見
  • 記録 木村広
 今回、私たちは剱岳南面の岩場を登るために室堂に行って来ました。憧れの剱岳に、本峰南壁Aフェースを経て登頂することを楽しみにしていましたが、天候不良のために岩登りは中止しました。

■8/5
 前夜、新宿西口の都庁大型バス駐車場に22:00に集合し、夜行バスで室堂へ。バスの座席数には余裕があり、2シートを一人で使用する。室堂には7:00頃に到着し、朝食を済ませて剱沢キャンプ場へ向かって出発する。

03 立山
(立山) 室堂は晴天で、立山連峰の岩と緑が眩しい。 12 チングルマ
(チングルマ) 15 クモマニガナ?
(クモマニガナ?) 16 オンダテ?
(16 オンダテ?) 17 ミヤマリンドウ
(ミヤマリンドウ) 18 エゾウサギギクかウサギギク?
(エゾウサギギクかウサギギク?) 19 チングルマ
(チングルマ) 20 イワギキョウ
(イワギキョウ) 21 ミヤマダイコンソウ?
(ミヤマダイコンソウ?) 23 ミヤマアキノキリンソウ?
(ミヤマアキノキリンソウ?) 24 ハクサンイチゲ
(ハクサンイチゲ) 25 ヨツバシオガマ
(ヨツバシオガマ) 26 コイワカガミ?
(コイワカガミ?)  剱沢キャンプ場までの道中では、多くの高山植物が花を咲かせていてる。花を見つける毎に写真に収めるが、種類が多くて、途中で撮影をやめてしまう。  新室堂乗越を経た辺りから、雲が立山の山頂を覆い隠していく。天気予報では、台風11号の影響で天候は下り坂だ。重い荷物に耐えながら別山乗越に到着する。ここからの展望を楽しみにしていたが、残念ながら剱岳は雲に覆われてる。 29 剱沢キャンプ場
(剱沢キャンプ場) 予定より30分ほど遅れて剱沢キャンプ場に到着し、テント設営後、平蔵谷出合まで偵察に出る。剱沢雪渓に入り、アイゼンを装着する。雪渓上を湯気のような霧が立ち昇り、サングラスが曇る。 31 源次郎尾根取り付き点
(源次郎尾根取り付き点) 32 平蔵谷出合の大岩
(平蔵谷出合の大岩) 33 平蔵谷
(平蔵谷) 平蔵谷出合には、平蔵谷右岸側に顕著な大岩があり、これが出合の目印となる。ここで高度計は2165mを示している。地形図を見ると100mほど差があるようだ。ちなみに、高度計は室堂の玉殿湧水で合わせて、剱沢キャンプ場で差異が無いことを確認しているが、どこかで手違いがあったのか。ついでに源次郎尾根の取付点の赤テープを確認した。 ■8/6 夜中、遠くに雷鳴を聞き、稲妻が夜空を白く染める。この日は、雨が降ったり止んだり、時々日が差したりして、レイヤリングに苦慮することになる。天気予報を聞くと、台風と気圧の谷が通過する影響で天候は不安定となり、立山市には大雨洪水警報が出ている。予定の3:00出発を止めて、天気の様子を見ることにする。 40 剱岳(剱沢キャンプ場から)
(天気が回復した剱岳) 一時的にせよ天気が回復したので、一般登山道での剱岳登頂を試みることにして出発する。 44 奥大日岳(一服剱から)
(奥大日岳(一服剱から)) 45 別山北峰(一服剱から)
(別山北峰(一服剱から)) 46 鹿島槍ヶ岳(一服剱から)
(鹿島槍ヶ岳(一服剱から))  前剱を過ぎた頃に雲が山を覆ってくる。予想通り、晴れ間は一時的なようだ。ハーネスを装着して、鎖にカラビナを掛けながら進む。カニのタテバイ取り付き点へのトラバース地点は、平蔵谷から雪渓が迫ってきていて、雪渓を避けながら進む。 51 カニのタテバイ
(カニのタテバイ) 54 剱岳山頂 記念撮影
(剱岳山頂 記念撮影) カニのタテバイでは先行パーティーがロープを使って登っている。割り込みを許してもらい、カニのタテバイを乗り越え、山頂へ到着する。  山頂で休憩した後、下山を開始する。間もなく強い雨が降り出す。ビブラムソールの性能を信じて、誰も居ないカニのヨコバイに突進していく。無事難所を乗り越えて、一息付くのも束の間、遠くの雷鳴を聞いて先を急ぐ。 61 ライチョウ
(ライチョウ) 途中、雷鳥の親子とオコジョ?に出会った。雨の中、剱沢キャンプ場に無事到着する。 ■8/7 天気は曇り。まだ日が昇らない内に室堂に向かって出発。またも強い雨が降り出す。気温は10℃弱で、手の甲が冷たい。今日も立山連峰の山頂付近は、雲に覆われた状態が断続的に続くのかもしれない。新室堂乗越に差し掛かる頃に雨は止み、強い日差しの中、室堂バスターミナルに到着する。無事下山となった。 【木村所感】 今回は山行内容が天候に左右されて残念でした。登攀予定日の数日前から天候の悪化は予報されていたので、予想通りの山行内容になったとも言えます。平蔵谷を詰めて、本峰南壁Aフェースを登る予定だったため、剱沢キャンプ場まで雪渓歩きの装備と登攀用の装備を一式持っていきましたが、これはちょっとしたボッカ訓練になったと思います。2日目において、今回の様な天気の状況では、一般登山道を通るとしても登山は控えるべきだと思いましたが、晴れた剱岳を見て、二見さんを前にして、登頂を試みる気になりました。結果的には登って良かったと思いますが、今後、似たような状況でどの様な判断を下すべきか悩みます。一方、当初の予定通り、3:00に出発して、本峰南壁の前で天候回復を待って、岩登りを試みることが出来たかもしれません。この方法も当日考えましたが、実行する気にはなれませんでした。 【二見所感】 勤務の都合で予備日が取れず、梅雨明け10日が過ぎてしまった。去年のお盆に見たAフェースは取っ掛りの支点が露出していたが、今年は残雪が多く稜線直下まで被っている。広ちゃんには段取りとリーダーを引き受けてもらい、大分迷惑をかけてしまった。昨年9月天候悪化で断念した今回のリベンジも落雷を伴った気圧の谷の通過で見送りとなった。知恵を出した軽量化、更なる準備の徹底がいつものことながら次の課題として残った。来年のことはわからないが、又素晴らしい剣岳、チャレンジしたい。 【行程】 8/5 都庁大型バス駐車場(前日22:30)~室堂バスターミナル(7:00/8:10)~新室堂乗越~別山乗越(11:40)~剱沢キャンプ場(12:30) 8/6 剱沢キャンプ場(7:00)~剣山荘(7:30)~一服剱(7:50)~前剱(8:50)~剱岳(10:20)~往路と同じ~剱沢キャンプ場(14:20) 8/7 剱沢キャンプ場(4:10)~往路と同じ~室堂バスターミナル(8:40)

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