剱岳/長次郎谷~平蔵谷

  • 期間 2015-08-13~2015-08-16
  • メンバー L田口(22期)、成瀬(27期)、船戸(30期)、田浦(32期)、井上(34期)
  • 記録 井上

■8/13(木)
15時頃に無事、キャンプ場で合流。
当日は朝から雨が降り続いていたがキャンプ場到着時はちょうど止んでおりテント設営に影響なく幸運。
夕食にカレーを食べて早めに就寝。翌日は待機の判断。夜間は暴風雨。

■8/14(金)
終日待機。朝方には止む予報も当たらず、終日雨。テントでのんびり過ごす。
お昼過ぎに剣山荘まで散歩。小雨が降る中ながら気持ち良く、ちょうど良い体慣らしになった。
夕食は中華丼。夜になっても雨が止まず翌日の天気を心配しつつ早めに就寝。
※井上の靴にコバがないためアイゼンを装着できるか心配されたが、夕方、田口リーダに調整していただき問題ない状態になった。一安心。

■8/15(土)
昨日までの雨が嘘のような好天!初めての剱岳。緊張と期待を胸に5時前に出発。剱澤小屋で剱岳と記念撮影。
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剱沢の雪渓入口でアイゼン装着。とても歩き易い。朝日に照らされた山の斜面が美しい。雪渓の始まりの辺りの沢の流れも清々しい。数日前より随分雪が減っているとのこと。
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長次郎出合でハーネス・ヘルメット装着。いよいよ長次郎谷の雪渓を登る。
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右手には八峰とVI峰フェースの岩場を見ることができた。青空に映えて勇壮な景色。A、C、Dフェースを登っている人が大勢いた。米粒のように小さく見える。P8150374

9:30頃、熊ノ岩に到着し休憩。何張かテントがあり、こんな所にもテントを張るのかと驚いた。
熊ノ岩を過ぎた辺りから傾斜がキツくなる。コツコツと登って11:30過ぎにコルに到着。

アイゼンを外して頂上までの岩場を登る。あまり下を見ないように緊張しながら登る。
危険なところでは引き上げて貰ったりしながら無事に登頂。三角点に触ってお社にお参りする。
360度のパノラマをしばし堪能。この場に立てたことが本当に嬉しい。0017_xlarge

いよいよ下り。
田口リーダーに続き、鎖をしっかり掴んで下りていく。
カニノヨコバイの一歩目は丸印の足場に右足を置く。二歩目はその左横の足場に左足、三歩目でそこに足を揃えて立つ。その後は「ヨコバイ」の名前のとおり左→右→左と横這いに、足下だけ見て進む。最も緊張したところで景色を見る余裕は全くなかった。
カニノヨコバイの後の鎖場もリーダーに足場など教えて頂きながら下りて平蔵のコルに到着。ほっ。0023_xlarge

平蔵谷はガレ場から下りはじめ、途中でアイゼンを装着し雪渓に入る。私は途中で足の力がなくなってガレ場で何度も転ぶ。他の人は転ばない。
平蔵谷後半の雪渓はテンポ良く下り、剱沢に16:00頃到着。そこからはゆっくり登りを歩き剱澤小屋に18:00ころ到着。「なっちゃん」で乾杯!

■8/16(日)
下山。剱御前小舎から新室堂乗越経由で室堂へ下りる。
剱御前小舎から後立山方面の眺望が素晴らしかった。
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室堂乗越辺りで雷鳥の親子に出会う。子は4羽。登山者に囲まれて悠々と砂浴び。とても可愛い。疲れを忘れて見入る。
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雷鳥沢キャンプ場からは延々と登り。なんと階段の長かったことか。黙々と歩いて12:30頃室堂到着。
室堂でお昼に皆で食べたヒレステーキ定食が大変美味しゅうございました。

全員怪我もなく、無事下山できた。素晴らしい山行だった。
田口リーダはじめ、皆さんに心から感謝します。

<メモ>
・雪靴では指に力を入れて登ると安定する。
・岩場を登る時は素手(手袋をしない)の方が確実。
・鎖場では前の人が支点を過ぎるまで次の人は鎖に力を掛けずに待つ。
・鎖場で不安な場合は、鎖にセルフを掛けても良い。

<行程>
8/13 剱沢キャンプ場集合
8/14 終日停滞
8/15 剱沢キャンプ場4:45~剱沢~長次郎出合~長次郎谷~熊の岩9:00~剱岳山頂12:30~平蔵谷~剱沢~剱沢小屋18:00~キャンプ場
8/16 剱沢キャンプ場~剱御前小舎~新室堂乗越~室堂12:30

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