二子山中央稜

  • 期間 2022-10-29
  • メンバー L高橋(41期)、木村広(27期)
  • 記録 高橋

一つの目標としてきた二子山中央稜。この度達成できたが、核心部のリードは木村さんにお願いしたので新たな宿題ができてしまった。
二子山

二子山林道はきれいに舗装されておりとても運転しやすい。6時30分に股峠北側駐車場に到着。先着は1台のみ。駐車場には仮設トイレが設置されているがペーパーはなかった。準備をしていると車が2台きて徐々に駐車スペースが埋まっていった。

股峠を目指して一般登山道を登る。股峠から坂本方面の二子山登山口へ向かうように少し下ると右側(西側)に踏み跡が現れ、そちらに進む。小尾根を越えて岩根に出るがさらに進むと取付きの目印である赤いドラム缶を発見。ロープを出して準備する。空は青いが風が強く、気温5℃程度で寒い。
中央稜取付の目印 ドラム缶

■1P 5.6 木村リード
残置支点が乏しいが1ピン目を発見、壁の正面を足がかりを探しながら登りレッジに出る。そこから右上するのが結構難しく、本当に5.6か?と終了点で語り合う。
1P目

■2P 5.7 高橋リード
終了点から右側の凹角側に少し登って、そこから左のフェースに移動するが手足が届かず苦戦。なんとか乗り込み登っていくが残置支点を見失う。右の凹角に逃げればよかったのだが、ルートミスしフェースを登り続けた結果、最後の一手はとても悪かった。後続のパーティは凹角を登って「階段だよ」と話していた。

■3P 5.8 木村リード
核心のレイバックムーブのピッチ。思ったよりも傾斜が緩く、「あれ、余裕そう」が第一印象。クラックも顕著なので無理にレイバックしなくても正対しながら登っていける。
クラックに太ももをつっこんでジャミングしたりなど。途中で傾斜が立ってくる。そのあたりが核心のようで残置支点にお助けがかけてある。左にクラック、右はフェースでガバや足がかりは皆無。自信はないし面倒なので躊躇なくお助けを使いスメアリングで少しずつ登る。しかしその先も同様の状態が続く。左手でホールドを探していると、墜落! 2m程で止まり、お助けのところからやり直し。後続が登ってきていたのでドキッとした。大テラスはセルフビレイを取らなくていいくらいの広い場所だった。ここで水分補給し行動食をとる。
3P目終了点付近

3P目終了点付近

■4P 5.6 高橋リード
残置支点は一つしかなく、そこまでフリーとなるので上部のトラバースはとても気持ち悪かった。トライカムを利用しようか迷ったが使い慣れていないので一気に行った。

■5P 5.7 木村リード
岩が脆いようで足下には小石が堆積しており、後続に迷惑かけないよう気を遣う。ツルツルに磨かれたスタンスには足を乗せないように注意した。
5P目

■6P 5.6 高橋リード
傾斜が立ってきたあたりで2Pと同様に残置支点を見失う。左はとても行けそうになく、右はクラックが顕著で登れそうだが古いハーケンが一つあるだけ。古いハーケンまで右へ進むと、行けないと思っていた左方に新しい残置支点を発見。そこまで戻るが残置は既に足下でヌンチャクをセットできない。ここで落ちたら墜落距離は長いと非常に緊張したが、なんとかその先を越えて終了点に到着。
6P目

■7P
狭いテラスでロープを整理する。お互いビレイを解除しフリーで登る。一般ルートの岩場的雰囲気。すぐに西岳の稜線に出た。やや広いところでガチャ分けしているとリンドウが咲いていた。両神山が眼前にそびえている。
リンドウ両神山
そこから西岳山頂まで10分足らず。一般登山者に撮影をお願いし、のんびりと下山した。
西岳山頂にて

<行程>
二子山倉尾登山口7:05~股峠7:10~中央稜取付7:23~西岳山頂11:42~股峠12:17~二子山倉尾登山口12:23

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