六林班峠~袈裟丸山

  • 期間 2020-11-21~2020-11-22
  • メンバー L小林功(32期)、SL田中(35期)、小林英(25期)、駿谷(40期)、大野(40期)
  • 記録 田中、小林英

当初は赤城山から袈裟丸山に繋ぐ2泊3日の計画だったが、COVID-19感染が日々拡がる中、不特定多数と接触する移動を避け、自家用車を停めて周回できるルートに短縮した。昨年11月の日光白根山~皇海山の続きともなる。
六林班峠から袈裟丸山の道程半ばまでは昭文社山と高原地図の破線ルートだが、峠から踏み出していきなり道を失う。しばし彷徨の後、指導標を見出して袈裟丸山への藪漕ぎが始まった。気象状況は抜群で快適な山旅であったが、藪漕ぎで体力を削られ、1泊2日なのにバテバテになった。

■11/21(土)
池袋駅に6:30集合。首都高から東北道の流れは順調で8:40に沢入(そうり)駅前の無料駐車場(8台程度)に入った。沢入はわたらせ渓谷鉄道の風光明媚な駅で、晩秋の紅葉と鉄道を撮影する人やツーリングに来ているライダーたちがいた。
事前予約のジャンボタクシーは約束した9:30より少し前に現れた。独特の運転をする方でアクセルを踏んだり離したりしながらエンジンの回転数を終始上下させるので、乗っている方は酔いそうになる。メーターのない観光タクシーだが、銀山平までの約20分で1万円は適正であろうか。
国民宿舎かじか荘を9:50に出発、一の鳥居まで、次第に風が強まり落ち葉が舞う林道歩きで1時間。奇岩を見ながら庚申山荘まで登りにまた1時間。山荘から庚申山を巻くトラバース道に入り、六林班峠までは2時間半。途中、登山道の崩壊箇所がいくつかあり、うち一箇所は足元が見えないため少々危ない。p10
昭文社地図に水マークのある沢で水を補給し、一登りして登山道分岐となる峠に到着。ザックを置いて近辺を探索し、樹間にビバーク適地を発見した。コロナ対策で各自にツェルトを張って一夜の居を構えた後、夕食も外で。日没とともに風は止んだのでそれほど冷え込まず、各自に着込んだりシュラフカバーをまとったりで対応した。p20

■11/22(日)
4:00起床、5:30出発。暗い中、広い尾根の笹の間についた踏み分け道に入るが、間もなく踏み跡は消えてしまった。ルートが南東方向から南西に折れ曲がる個所を探して笹藪に5名が散開して踏み跡を見つけ出し、木に付けられた「←男山へ 六林班峠へ→」の白いプレートに行き当たって方向を定めた。男山(1857)に向かって尾根が狭まり、笹藪が濃く、高くなっていく。この辺りから笹に隠れたルートを探す場面も多い。男山と法師岳の間のコルには単独男性のテントあり。近くにもササの切れ目があったので、ここにテント2~3張りは可能だろう。p40

法師岳(1940m)を通過、次の1932m小ピークにかかるとシャクナゲが出てきて藪がますますうるさい。小林(功)さんの藪漕ぎのラッセル力は素晴らしく、こちらはついていくのが精一杯。ところどころで立ち止まって優しいまなざしを向けていただいた。この辺から1961ピーク、1958.0までがコメツガも交えた藪が最も濃かった。p50
1961ピークに「袈裟丸山」の山名版があり、次の1958.0にも同じく「袈裟丸山」とある。昭文社地図では前者は無名の「最高峰」で後者は「奥袈裟」となっている。山体は東側が切れ落ちていて西側は広く、中袈裟、後袈裟に至る山道は尾根を辿ってタイトに続いている。ただ、奥袈裟からは昭文社地図で実線となり、ルートは分かりやすくなった。p60p65

後袈裟丸山(赤城山からここへ至り、六林班峠まで北上するのが当初計画だった)には10時に到着。出発から4時間半、昭文社地図のコースタイム通りだった。p70
後袈裟丸山と前袈裟丸山の間の八反張は地図に「崩壊により通行止」とあり、現地にもその旨掲示されている。実際のところは100mも急降下した後、クサリの手すりの付いたリッジを渡って登りに転ずる箇所で登山道が崩壊、手すりの支柱が抜けてクサリにぶら下がっている。しかし特に困難はなく容易に通過できた。ただ、雨で滑りやすかったりすると危険かもしれない。p80
そこから四段ほどになっている登り返しで1878.3m三角点の山頂に到着。昭文社地図ではここが「袈裟丸山(前袈裟丸山)」となっており、袈裟丸山をコンプリートしたと言っていいだろう。前袈裟丸山、次の小丸山(小袈裟)は眺望が良く、今回来た道、前回(日光白根~皇海山)辿った山を眺めた。p90p95

重い足を引きずって沢入までの長い下山路を歩む。賽ノ河原から塔ノ沢コースを取り寝釈迦を拝むが、下山路はどうしても意気が上がらない。足も痛い。もう無理…と思いつつ、最後の舗装路でさらにテンションを下げて駅に帰着。
わたらせ渓谷鉄道の水沼駅まで車で移動し、駅に併設された温泉センターで元気を取り戻して祝杯を上げた。

Special thanks!
 小林(功)さん、往復の運転からいろいろな気遣いありがとうございました。
 大野さん、お肉も野菜もおいしかったです。食担ありがとうございました。
 駿谷さん、大量のお酒とつまみ、特にハタハタがおいしかったです。
 小林(英)さん、共同装備を持っていただき、ありがとうございました。
みんな、無事下山できてよかったです。来年は赤城まで繋ぎましょう。

<行程>
11/21:かじか荘9:50~一の鳥居10:50~庚申山荘11:50-12:05~六林班峠14:45(ツェルト泊)
11/22:六林班峠5:30~奥袈裟8:30~後袈裟丸山10:00~前袈裟丸山10:40~賽ノ河原12:15-12:25~塔ノ沢登山口13:45~沢入駅14:40

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>