奥秩父・南天山~赤岩峠

  • 期間 2018-11-23~2018-11-24
  • メンバー L小林英(25期)、田中(35期)
  • 記録 小林英

10月に歩いた十文字峠~滝谷山から先へ、埼玉-群馬の県境を赤岩峠まで辿った。

■11/23(金・祝) 晴れ
三峰口からのバスを終点の中津川まで乗ったのは我々のみ。40分ほどの林道歩きで南天山登山口着。
木橋で何度も沢を跨いで行くと20分ほどで法印の滝。水量はないが、白い糸が滑り下りるような美しい滝だ。
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さらに20分少しの尾根取付点で前回下ってきた沢コースから分かれ、左岸の斜面に入る。ここからジグザグに一気に高度を上げて山頂西の稜線に突き上げ、岩稜を伝って南天山(1483m)登頂。眺望絶佳、明日歩く県境の山々から両神山にかけて眺められた。
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腰を上げ、先ほど突き上げた箇所を過ぎて西へ、沢コースの突端へ向かう。前回は山頂を踏まずにそこ(1374m地点の西)から下山したので、これでルートを繋いだことになる。立入禁止のテープを潜ると尾根の突端に壊れた祠があり、その左(南)に尾根に上がらずに道が続いている。ここは素直に道に入った。
古い道標の柱が残っているものの、案内板は失われてどこへ通じる道かは分からない。やがて道は南を向き、南に伸びる尾根に乗ったところで、現在地をP1538から出ている尾根のp1480との間の鞍部と確認した。鞍部を横断した樹木にペンキマークがあって道はさらに南へ向かうように思えるが、尾根の反対側に折り返すように付いた踏み跡を発見、これを辿れば西進する主尾根に乗るのではないか。しかし、踏み跡は尾根に上がらないまま不明瞭になり、ふたたび現れた南北の尾根を登って大岩の右側からp1538に上がった。樹幹に付いている境界見出標は何故か東京営林局のものだ。前回の下山時には、ここはすんなり通過して東進した1430m付近で行き詰って尾根から下り道に入っている。おそらく、先ほどの鞍部から尾根を直接登るのがいちばん楽だったのだろう。
p1538西の1550m小ピークを踏み、次のp1562の東側が前回下山時にトラバースのヤブ漕ぎから脱した地点だ。今回はヤブに入り込まないように右(北)寄りに行くよう意識したところ、特に迷うこともなく尾根上を進めた。樹木が邪魔な箇所もあるが、そのまま次の1550m小ピーク(前回はここを回り込む形でヤブに突入した)を過ぎる。
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見覚えのある廃棄ウィンチを通過し、前回尾根通しに下ろうとして行き詰った崖は、前回通りに南側の泥斜面から迂回。県境尾根に出てからさらに一登りして滝谷山(1659m)登頂。すでに16:30なので、ここにテントを張ることにした。

■11/24(土) 晴れ
テントを撤収し、6時に県境尾根北上開始。
樹林と落葉の道のアップダウンで1658.3m三角点(ブドー沢ノ頭)を通過し、p1609を越えると岩場がいくつか現れる。踏み跡に従って乗り越えたり巻いたりするが、次の鞍部(1560m)ではルートに迷った。立木に頼って岩の上を直進することもできそうだが一歩誤れば数メートル転落する。岩場の左右とも巻けそうなので右側斜面に下りてみると尾根に戻れない。岩の右横のバンドを少し登ってみるが、人の踏んだ形跡はなくやはり危険。結局、岩場手前に戻ると左側に容易な道があった。
岩場が一段落し、広がった尾根を登って帳付山(1619m)登頂。東西に長い山頂で西端からの眺望が良い。彼方に白く輝く山脈は北アだろうか。今度は群馬側の諏訪山(カミヤツウチグラ)から県境尾根へ登ろうか。IMG_3570

県境は、昭文社の山と高原地図で三国山からこの帳付山まで道無し、帳付山から天丸橋下降点まで実線の一般ルート、天丸橋下降点から赤岩峠まで破線の難ルートとなっている。帳付山で東に折れた県境は、一般ルートながら固定ロープの付いた急斜面あり、トラロープの岩場ありとそれなりに楽しめる。馬道のコルから地形図よりも急な印象の尾根を天丸山分岐に上がり、地図のコースタイムを確認して最終バスに間に合わせるため天丸山往復は割愛。すれ違う人がちらほらいるが、おそらく社壇乗越や天丸橋から入って帳付山を往復するのだろう。
天丸橋下降点を見送ると、昭文社地図で「岩稜帯」の破線ルートに入る。踏み跡はほぼ付いているのだが、県境が南南東に向きを変える手前(1540m、昭文社地図の「焼山」付近)で岩稜を右側に下りて踏み跡を辿ったところ行き詰った。引き返しながら探すと岩稜の切れ目から上に戻れる。反対方向から来て上から見ればルートは明瞭なのだが、下からでは目印もなく気づきにくい。
1540mから南南東に向きを変えた尾根は落ち葉の積もった急斜面で下りづらい。少ないながらテープも付いていたが、山吹峠(山の神)まで下ってみると尾根の右(南)側に道があったので、岩稜帯からもっと楽なルートがあるのかもしれない。あるいはこの道が昭文社地図にある「明瞭な踏み跡」で埼玉側の林道に通じているのか。峠から右側の樹林斜面には別の踏み跡も見えていた。
次の宗四郎山(1510m)はこの辺の峰に特徴的に急激に立ち上がり、標高差50mほどの登りはトラロープの付いた急斜面で息が切れる。山頂からは今回歩いてきた南天山から県境尾根が見渡せた。
宗四郎山から下りた後は普通の尾根道となる。次のp1490は昭文社地図に「六助ノ頭」とあるが、現地の杉の幹には「朝三山」と書かれていた。雁掛峠を経て赤岩峠に14時。
最終バスに間に合わせるため足を速め、峠から出合バス停まで地図のコースタイム2時間20分のところを1時間半で踏破。急ぎ過ぎてバス待ちが40分もあり寒かった。

<行程>
11/23 中津川バス停10:20~南天山登山口11:00~尾根取付点11:45~南天山12:40-13:00~沢コース突端13:20~p1638 14:40~滝谷山16:30
11/24 滝谷山6:00~ブドー沢ノ頭6:50~帳付山8:40-8:55~天丸橋下降点10:35~山吹峠(山の神)11:35~宗四郎山12:10~赤岩峠14:00~出合バス停15:30

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