三ツ峠/マルチピッチクライミング

  • 期間 2018-05-04~2018-05-05
  • メンバー L保岡(32期)、宇田川(34期)、田中(35期)
  • 記録 田中

今回、チームmeat(チキン抜き)(注)は北アルプス大荒れの猪熊情報を受け、日本海にほど近い白馬から太平洋側の三ツ峠に大転進した。白馬に行った知り合いからは暴風雪の情報が入り、2日間好天だった三ツ峠への転進は大成功。岩場はさほど渋滞もなく、よいトレーニングになった。

■5/4
5:40東武伊勢崎線小菅駅前集合。保岡さんの運転で途中休憩などしながら8:00に「西湖キャンプ場」に到着。GW後半2日目なのでキャンプ場は大混雑。なぜか犬が2匹だけいる巨大なコールマンテントの裏にお犬様より小規模なテントを張らせてもらった。人間はひとり1,000円、車代は無しのキャンプ場なので三ツ峠のときはお勧めです。
9:30に三ツ峠登山口に着いた。1時間弱で三ツ峠山荘、11:00には岩場に取り付いていた。三つ峠全景
三ツ峠全景

2日間で「亀ルート」、「中央カンテ」、「一般ルート」をやる計画とした。しかし、昨日が雨だったので岩場からは水が滴っていてよろしくない。「亀ルート」はびしょびしょだったので第一バンドをトラバースして「中央カンテ」に取り付いた。亀ルート取付2
亀ルート取付 / 中央カンテ2ピッチ目

第一バンドから1ピッチ目は階段状からクラックに入る見た目より難しいルートだった。手足を突っ張りながら体をずり上げる。2ピッチ目は凹角に入らずカンテを使ってフェースを直上すると登りやすい。一度空中に体を出し、ハングを一登りすると第三バンドに出る。中央カンテ終了点
中央カンテ終了点

第三バンドの下降点から50mロープを2本つないで第一バンドまでぎりぎり下りられる。中央カンテ下降1ピッチ目
中央カンテ下降1ピッチ目

登山道までもう一度懸垂下降して、「亀ルート」下まで戻り、登山道から第一バンドの間にトップロープを張り、数本練習をして本日は終了。

西湖畔に「いずみの湯」という浴場があり、800円也。露天風呂やサウナがあり充実している。
テントの横にたまたまベンチとテーブルがあり、湖畔の風に吹かれながらお食事をした。肌寒くなってからテントに潜り込んで2回戦。心にうつりゆくよしなしごとを語り合った。

■5/5
9:00には岩場に取り付いていた。「一般ルート」で第一バンド、「ジャムトースト」で第二バンド、「No.16クラック」で第三バンド、「No.18クラック」で天狗の踊り場。
「一般ルート」は20mの垂壁でホールドとスタンスを慎重に拾った。直上のペツルボルトがゆるゆるだったため、2mくらい先の懸垂用の巨大アンカーからメインロープを伸ばして確保点を作った。
Ⅴ以上は手に余るので第一バンドを右にトラバースしてⅢの「サンドイッチ」を狙った。取付からやたら難しく、途中のクラックもハングしていて必死のステミング。どうも様子がおかしいので確認したところ、このルートはⅤの「ジャムトースト」だったようだ。
その後のルートは支障なく通過して天狗の踊場へ。富士山を囲む周りの風景が絶景だ。懸垂3ピッチで登山道に下りた。

<メンバー所感>
■保岡
全ては高度感に圧倒された!の一言につきます。それにリード時は落ちられないプレッシャーが重なり、冷静な判断ができませんでした。また、下降時のロープの取り扱い、ロープ回収時の注意点、登る以上に下降の注意点が多かった為、次回の課題にしていけたらと思いました。

■宇田川
前回三ツ峠に来たときは雨のためほとんど登れず、今回ほぼ初見であったルートは難しくもあり面白くもあり楽しませて頂いた。全体的に時間が掛かってしまっているので、次の行動を予測しロープの運びを考えるなどスピードアップを図って行きたいと思う。

■田中
ルートファインディングと支点作成に時間がかかった。登り口を見られるようにメインロープで支点を作るところが多かったので手順の練習にはなった。スピードアップが課題。登攀に関してはいまだし。
スタンスの選び方がへたで楽に登れるところを苦労しているように感じる。オブザベをもっと慎重にするべき。
保岡さん、宇田川さん、GWの後楽キャンプみたいで楽しかったです。保岡さん、運転ありがとう。

<注>
チームmeat:本科32~35期でよく山行を共にする4名から成る。チキンに始まり、各人がビーフなどお肉をソウルネーム(?)とする。

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