カモシカ山行/奥多摩湖~日向和田駅

  • 期間 2017-05-27~2017-05-28
  • メンバー L宇田川(34期)、田中(35期)、田浦(32期)、井上(34期)
  • 記録 田浦

◆天候
夜間を通して降りみ降らずみの雨。夜明け後は晴れ。

◆行動記録
奥多摩湖バス停19:00発→サス沢山20:20着/20:30発→標高1227m地点21:25着/21:35発→御前山頂上22:15通過→御前山避難小屋22:25着
*御前山避難小屋の室外の東屋で、蛙の合唱を聞きながら長めの休憩をとった。
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御前山避難小屋23:00発→標高1142m地点0:00着/0:10発→車道出合0:35着/0:50発(お手洗い有)→(鋸山頂上は巻く)→大岳山頂上2:25着
*大岳山頂上で休憩。写真撮影を試みた。
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大岳山頂上2:45発→綾広の滝近くの東屋3:55着
*東屋で長めの休憩をとった。お湯を沸かし、各自用意したスープ、お茶、ヌードルで体を温めた。この間に空が明るみ、鳥が一斉にさえずりを始めた。
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東屋4:25発→5:05御岳神社参拝→日の出山頂上6:00着
*日の出山頂上では、アマチュア無線のおじさんが無線機を立てて交信を始めていた。
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日の出山頂上6:15発→標高755mピークを巻く道が折れる地点6:55着/7:05発→三室山7:40通過→琴平神社8:00通過→車道出合8:40通過→JR日向和田駅9:20着、9:32乗車
*空腹を覚えたが、ほとんどの店が開店前だった。

◆所感

【宇田川】
 時折パラパラと降る雨は気になったものの寒くも暑くもない気温で歩きやすかった。そんな中、夜の森や花などに時々足を止めたりしながら山行を楽しむ事ができた。
 夜間霧が出ている中での休憩は方向が分からなくなりやすいので、休む前に歩いてきたルートがどちらかを確認しておく方が良いと感じた。
 今回自分の不注意で出発時間が大幅に遅くなってしまいました。問題無いと言ってそのまま山行を共にして頂き感謝です。

【田中】
 ハードなことをやり遂げた達成感があった。
 日が開けてからは幻覚が見えて興味深かった。木や草が人間に見える感覚は新鮮だった。
 眠かったけど体力的にはまだ行けそうな感覚も幻覚だろうか。

【井上】
 睡魔との戦いについては、「案外大丈夫」などと言った後で睡魔に襲われてほんの一瞬意識を失うことが何度もあり、落ちないようにと緊張しました。
 また歩くのが遅いので、歩くことに精一杯で夜間は森の木々の景色を楽しむ余裕がなく、田浦さんの所感を読んでそうだったのか、と思いました。山を楽しめるようにもう少し体力をつけたいと改めて感じました。
 夜明けの鳥のさえずりや夜が明けてからの山の緑はとても清々しく私なりに楽しむことができました。
 皆さま、楽しい山行を有難うございました。

【田浦】
○眠気との闘い
 宇田川さんは「睡魔と闘いながら長いルートを下山するのは辛いですよ」といいながら、案外元気に歩いているように見えた。田中さんは睡魔に抗いながら歩いていることが、ご本人の口から洩れる言葉からも、歩きぶりからも、とてもよく分った。井上さんは「意外と睡魔に襲われずに歩けている」といっていた。私は疲労に混じって眠気を強く感じはしたが、脚が止まるほどではなかった。
 個人により、またその時々のコンディションによって、眠気との闘い方は変わるようだ。

○ヘッドライトとハンドライト
 共同装備のハンドライトは私の担当ではなかったが、使ってみたかったし、道を正確に認識するのにヘッドライトだけで本当に十分なのか不安だったので、持参した。
 使ってみて感じた功能の一つは、ハンドライトがヘッドライトより長い距離で行路を照らし出して安心感をもたらすこと。「10メートル先へこのように伸びている道の、今はここを歩いているのだな」と、先の見通しを把握しながら現在の立ち位置を確認できる。
 もう一つの功能は、深夜の森の景色を堪能できること。

○深夜の森の景色
 深夜の山中のライトに照らし出された景色は不気味かもしれないと思っていた。実際に歩いてみると、不気味さは覚えなかった。真っ暗な舞台に置かれた大道具の樹木に青白い照明がフェイドインしたような、控えめだけれども劇的な美しさを感じた。
 むしろ不気味なのは、大岳山の頂上から南に望む見えざる景色であった。ハンドライトを向けても、狭い視界が鈍く白く光るばかりである。しかし霧雨のベールの向こうには、巨大な空間と雄大な富士山の姿があるはずである。隠されているだけに想像する洪大な存在が、畏怖の念を起こさせた。もし晴天で大きな月が出ていたら、富士山はどのような姿を現しただろうか。凄絶さに、やはり畏怖したかもしれない。

○早朝の草の葉
 東屋から御岳神社へ向かう早朝の道は、草木の葉が豊かだった。白み始めたばかりで陽の光が差し込まない時刻、草の葉は、緑の濃淡や葉脈を消し去り、おしなべて単一の色調の緑青色(ろくしょういろ)であった。日光を受けて葉が緑を示すのではなく、葉そのものが緑青色を発しているような印象を受けた。

大岳山頂上にて
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