南八ヶ岳

  • 期間 2010-12-24~2010-12-25
  • メンバー 木村広
  • 記録 木村広

 金曜日に有給休暇が取得できることが分かり、昨シーズンにやり残した南八ヶ岳縦走を計画。二見さんと一緒に行った時は、悪天候で行程途中で引き返し、後日、単独で行った時は、体調不良のために中止して美濃戸口から引き返した。今度こそはと思っていたが、前日に天気予報を見ると、翌日、翌々日ともに天候は悪いようである。またも行程途中で断念することになるのであろうか。

 1日目。悪天候が予想される中、登山計画書を提出した手前、とりあえずマイカーにて現地に赴く。駐車場に13:15到着、準備体操をして出発。美濃戸山荘前から八ヶ岳を仰ぎ見るが、阿弥陀岳は雲の中だ。本日のテント場の赤岳鉱泉までは、日が暮れる前に着けばいいので、ゆっくりと歩く。15:45赤岳鉱泉到着。早速テントを張るが、間もなく風雪となる。夕食を取って、すぐに寝袋に入り、風がテントを揺らしている音を聞きながら、明日は縦走は無理そうなので、予定よりも遅く行動を開始しようと考える。

 2日目。7:00起床。朝食を取り、トイレに行くためにテントを出ると、テントから小屋の前の道までのトレースが積雪でなくなっている。短距離ではあるが、まさかのラッセルとなる。一晩で50cm以上の積雪となったようだ。福島県では大雪のために、この日の晩から国道49号で自動車約300台が立ち往生した由。天気予報では、赤岳山頂付近の最大風速は24m前後となっていて、雪も降り続いているため、今日は予定を変更し、荷物を全部背負って、文三郎道経由で赤岳へ行けるところまで行くトレーニングを行うこととする。パッキングに手間取り、10:15出発。重い荷物のために呼吸が深くなり、目出帽で口を覆うと呼気でゴーグルのミラーが曇って凍りつく。さらに目出帽の口が当たる部分が凍って、息を吸うときに口に張り付いて息苦しい。やはり安物はだめか。鼻と口に穴の開いている目出帽が欲しくなる。森林限界を過ぎると、激しい風雪を体に受ける。凍りついたゴーグルのミラーをお湯で解凍すること2回、赤岳山頂目指して進むが、3度目のゴーグルのミラーの凍りつきにより、視界がほとんどなくなってしまって足元が覚つかず、斜めに氷が張った金属製の階段上で強風でバランスを崩しそうになる。標高2,685mの地点まで行ったが、これ以上がんばっても意味があることとは思えなくなり、なんだか楽しくも無いので撤退を決める。翌日も天候は良くないようなので、予備日は使用せずに帰宅することとした。

[行程]
1日目:赤岳山荘駐車場(13:15)~赤岳鉱泉(15:45)
2日目:赤岳鉱泉(10:15)~行者小屋(11:00)~文三郎道2685m~行者小屋(13:00)~赤岳山荘駐車場(15:30)

[所感]
次回はもっとがんばれるように、目出帽を新しく調達したい。

04 行者小屋テント場

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