焼石岳

  • 期間 2014-06-23~2014-06-25
  • メンバー 久野(L、22期)・長澤(15期以前)
  • 記録 久野

東北屈指の花の名山といわれる焼石岳。一度訪れてみたいな、と予てから思っていました。長澤講師の遠足企画・焼石岳が中止となり、この機会にと自主山行に組み替えて(最近、このパターンばかり・・笑)行ってきました。
花期は終わり頃、ということでしたが、どうして、どうして、この標高にして、高山植物のこの百花繚乱状態は、驚くばかり。樹林帯の林床や湿原も様々な植物相で、しっかり楽しませてもらえました。丁度、東北は梅雨の合間の好天で、ラッキーでもありました。

6月23日(月)

延々と東北自動車道をひた走り、前沢SAで夕方に集合。水沢ICで降り、「ひめかゆ温泉」に立ち寄り、焼石岳の登山口の一つ、つぶ沼園地キャンプ場の駐車場で車中泊。

6月24日(火)

尿前林道を走り、焼石岳の中沼登山口へ移動。尿前林道は、車のすれ違いができない幅の林道だが、思ったほどの悪いダートではなかった。登山口に、40台くらい駐車できるスペースとWC・登山ポストがあった。泥道が想定されるので、ロングスパッツを着けてしまう。地元の登山者は、皆さん、長靴でした!

明るい雰囲気の樹林帯の中を、右手遠くに沢音を聞きながら、登り上げていくと、突然、広い中沼が現れ、景色が一変する。ゆったりとのびやかな焼石連峰の山並みが、沢筋にまだまだ豊富な残雪を擁して、水面に映っているのが何とも気持ちがいい。中沼、上沼と、湿原を渡る木道を交えた登山道へと変わっていく。リュウキンカやミズバショウの群落が、次から次へと現れてきた。
残雪が所々に現れ、雪田を登っていくと、コースの標識がある。この雪田の所が、中沼コースとつぶ沼コースの分岐になるようだ。雪がついていると、わかりにくい。林床にシラネアオイを見たり、タケシマランを見たりしながら、緩やかに登っていくと、岩と岩の間から湧き出している銀明水の水場があり、大きな雪渓と右手の木立の中に、銀明水避難小屋があった。
避難小屋は、大変立派できれい。小屋に宿泊装備をデポして、焼石岳山頂へと向かう。

いくつかの雪渓を登ったり・トラバースしたり・・・。今年は、残雪量は多いらしい。台地に登ると、焼石連峰のピーク達に囲まれた、実にのびやかなお花畑となってきた。雪解け水や頂上直下の泉水沼からの沢水などで、頂上台地でさえ水音がトウトウと聞こえ、登山道自体がちょっとした沢になっていたり。決して標高の高い山ではないが、緯度とこの豊富な雪解け水で、この時期に、多彩な高山植物が一斉に花をつけているのでしょう。
夏の日本アルプスのお花畑に、ひけはとらない。ハクサンイチゲ、ミヤマシオガマ、チングルマ、ハクサンチドリ、ムシトリスミレ・・・・。写真撮るのに忙しく、なかなか先に足が進まない。

お花畑の頂上台地から、ひと登りして、焼石岳山頂。あいにく、午後の雲で遠望はきかないけれど、焼石岳周囲の山並みは、「草千里」を少々彷彿させる。周囲の山では、かつて放牧も行われていたらしい。
頂上で、たっぷり休憩して、避難小屋に戻る。雪解け水は、午後には更に増えてきたようで、沢と化した登山道、水深は登ってきた時より深くなっていた。
避難小屋、今夜の同宿は、静岡県から来られたご夫婦。10日間の東北の山巡り、とのこと。夜は、満天の星。

6月25日(水)

往路を登山口まで下るだけだが、登りの時以上に、樹林帯の中や湿原の植物を観察しながら~、で、たっぷり時間がかかってしまった。ひめかゆ温泉でさっぱりして、帰路についた。
訳あって、情けなくもダブルストック歩行の身、加えて、しょっちゅう立ち止まって観察したり・写真撮ったりで、やたら時間のかかった山行となってしまった。
反省。
IMGP2297

◆行程:
6月23日(月)
東北自動車道・前沢SA=つぶ沼登山口駐車場(泊)
6月24日(火)
つぶ沼登山口駐車場=中沼登山口駐車場5:50~銀明水避難小屋9:30~焼石岳12:50~銀明水避難小屋16:10(泊)
6月25日(水)
銀明水避難小屋6:15~中沼登山口9:30

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