杣添尾根~横岳~硫黄岳自主記録

  • 期間 2011-04-29~2011-04-30
  • メンバー 松井(26期)
  • 記録 松井

杣添尾根~横岳~硫黄岳自主記録

日程    4/29(金)~30(土)
メンバー  松井

●29日(金)
新宿7:00発のあずさで小淵沢乗り換え、9:48野辺山駅着。GWの初日、天気も上々だが小海線はガラガラ、駅前も閑散としている。予約しておいたタクシーに乗り15分程で横岳登山口駐車場に着く(1755m)。更に別荘地内の道を100m程上ると杣添尾根登山道入口という標識がある。

■杣添尾根登山道入口
1

20分程木立の中を進むと堰堤があり、かなりの水量の流れを石伝いに渡ってしばらくすると広場に出た。奥にある東屋で身支度を調え標識に従って登山道に入る。すぐに小さな沢にかかる木橋があり、その先は3mくらいの雪の急坂。踏跡はあるが凍結していて上るのに苦労する。ところどころで雪に膝くらいまではまりながら鬱蒼とした樹林帯を1時間余上がったところ(2100m)でワカンをつける。所々にある赤布とトレース痕で迷うことはないが次第に雪が深くなり息がきれ何度も立ち止まって小休止。更に1時間ほどして西側の視界がやっと開け(2345m)最後のひと登りを越えると目の前に真白な南八ヶ岳の連なりが広がった。

■テント場(2590m)

2

小雪が舞い始めていたので、整地にとりかかる。ピッケルで雪を切り崩し足で踏みつけ格闘すること1時間、やっと一人用テントぎりぎりの平らなスペースができたが、設営を終了しテントの中で一息ついたのは16:00をまわっていた。
夕食後テントを出てしばらく佐久平、野辺山高原、甲府盆地の夜景に見惚れる。見上げると、薄く雲が流れているので満天の、というわけにはいかないがそれでも充分素晴らしい星空だ。
寒くなってシュラフにもぐりこむ。少し風もでてきたようだ。ケータイで明日の八ヶ岳の天候を確認すると午前中はもちそうだが稜線上の風速予測値は21~25mの強風。目が冴えてほとんど眠れないまま夜が明けてくるのを待つ。

■夜明け
3

●30日(土)
テントを撤収し6:10アイゼンをつけて出発。日差しは暖かいがやはり風は強い。高度差200mちょっとのクラストした斜面を、時々風をやり過ごすために立ち止まりながら登る。

7:25分杣添尾根分岐標識に到達。一段と強く吹きつける風をよけて岩陰に腰をおろし、ヤッケの下にダウンを着つつ予定通り縦走するか来た道を戻るか思案。風の合間を拾って進んでみよう、ダメだと思ったら引き返そうとあやふやな判断で歩き始めるとすぐ男性2人が奥の院から下ってきた。昨日硫黄岳山荘に泊まったとのこと。「硫黄山荘手前の鞍部が特に強風なので気をつけて~」と言われる。

はしご2つを上がり横岳山頂。360度の展望に写真を撮ろうとするがカメラをじっと構えるのもむずかしい。耐え切れず風に背中を向けたら富士山が思わぬ高さにうっすらと見えているのに気づく。早々と下ろうと歩き始めると15~6名の講習会らしいグループが「カニの横バイ」をトラバースしようとしているのが見えた。かなり時間がかかりそうだが、ここで待っているのは辛いので「縦バイ」を下り、野辺山側へリッジを越えたところでザックを下ろし休憩する。リーダーの方に「お待たせてしてスミマセン」と言われたが、おかげでしっかりと踏み固められたトレースを楽に通過する。

■横岳から柳川北沢と手前の小同心
4

■横岳から硫黄岳
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広い稜線上の雪は薄く張り付いているだけなのでピッケルは効かず諏訪側からの風をまともに受けしばしば野辺山側に体が押しやられ、しゃがみ込む。そんなことをくり返しながら奥の院から1時間で硫黄岳山荘にたどり着き、体が冷えきっていたので「おぜんざい」を食べ一息つく。
30分の休憩の後、出発。硫黄岳から下ってくる登山者数名とすれ違い、ケルンを一つずつ目標にしながら進み約1時間で山頂標識に達する。灰色の雲が西からどんどん広がってきているので写真を数枚撮ってすぐ赤岩の頭を目指す。

■硫黄岳から横岳、赤岳、阿弥陀、奥に権現岳
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赤岩の頭から1時間で赤岳鉱泉着。15:00のバスに間に合いそうなので、身支度も早々に出発。美濃戸山荘を過ぎたあたりで雨となった。

<行程>
●1日目 杣添尾根登山口(10:20)~2590m幕営地(14:35)
●2日目 テント(6:10)~杣添尾根分岐標識(7:25)~横岳山頂(8:05)~硫黄岳山荘(9:05/9:30)
~硫黄岳山頂(10:25)~赤岩ノ頭(10:40)~赤岳鉱泉(11:40/12:05)~美濃戸口(14:20)

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