丹沢・大倉尾根ボッカ訓練

  • 期間 2010-12-05
  • メンバー 講師3名、同人5名、研究生8名、本科生6名、みどるの会2名、OB1名
  • 記録 松本(好)

大勢の賑わいの中、各人が丹沢には似つかわしくない大きなザックにダンボール箱を押し込んでいる。

無名山塾恒例の初冬のボッカである。天気は快晴。

男性30kg以上、女性25kg以上の荷をかつぐ。

準備ができた人から順に大倉バス停の向かいの駐車場をスタート。

それぞれのペースで大倉尾根を登り、塔ノ岳山頂の尊仏山荘まで荷上げする。

全荷物の総重量は約700kg。

■出発風景

出発

重たい荷物が肩に食い込む。

天気が良いせいもあって大量の汗をかく。

が、水は背中の荷物の上。

水を飲むために、荷を一旦肩からおろさなければならないが

重たい荷は、地面におろすと一人では再び担げない。

 

ようやく見つけたテーブルに荷をおろす。

ひと時の幸せ。

 

ふたたび荷をかつぐと前よりもさらに重く感じる。

 

堀山の家を過ぎると階段と悪路の急坂が続く。

足がつりそう。

 

他の登山者の方から挨拶されても低いうなり声しか出ない。

道を譲ってもらってもお礼が言えない。

まったく無愛想な登山者になってしまった。

 

すでに山頂に荷を降ろして下山を始めたメンバーから『もうすぐだよ!』励まされながら

(そのもうすぐが長い。。。) ようやく山頂に到着。

大きな富士山が出迎えてくれた。

登りはじめてから5時間30分もかかってしまった。

■塔ノ岳山頂から望む

山頂から

荷物から開放されて、下山はふわふわと体が浮く不思議な感覚になる。

堀山の家でおでんをご馳走になり

大倉では駐車場管理のご夫婦に豚汁とお菓子をご馳走になり

打ち上げ前にすでに腹いっぱい状態。

おいしかった。

 

全員下山するころには日も暮れた。

撤収後、渋沢で打ち上げとなる。

みなさまお疲れ様でした。

■みんなの下山を待つ

下山

ボッカ(歩荷):

山間部などの車が入れない場所に、人が荷物を背負って運搬すること。

無名山塾では、『雪山に対する志』(松本講師談)としてボッカ訓練を毎年実施している。

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