八ヶ岳・西岳 ラッセル講習

  • 期間 2011-02-19~2011-02-20
  • メンバー 松本善(講師)、鈴木百(CU)、古谷(ゲスト)、舘(27期)、加藤光(29期)、金澤修(29期)、佐藤千(29期)、荒田(30期)、松本好(29期)
  • 記録 松本好

1日目

小淵沢駅からタクシーに分乗し西岳のふもと、造林小屋ゲート前で下車する。
足回りを整え、いざ出発。しばらくは林道を歩く。
不動清水を超えてからは傾斜がきつくなってくる。
つぼ足で膝くらいまで埋まり始めたため、松本講師よりワカンを履くように指示が出る。

単調な登りで滅入る気持ちを、周りの雪景色が癒してくれる。
振り返れば南アルプスが一望のもとに。
登山口から約1,000mの標高を登りきり、ようやくと西岳山頂に到着。

■単調な登りも周りに目をやると(写真1)八ヶ岳ラッセル講習_写真1[1]

■西岳到着(写真2)八ヶ岳ラッセル講習_写真2[1]
登りおえて一安心もつかの間、実はここからがヤブこぎ&ラッセルの本番であった。
この先トレースは無い。
ルートファインディングしながら、シラビソの枝をかき分け進む。
ともすればワカンを履いていても腰近くまで埋まってしまう。
先頭を5歩も歩けば息が上がってしまう。

ザックを置いて、空身になって、疲れれば次々に先頭交代
という体制でも遅々として距離を稼げず時間ばかりが過ぎる。

先頭のみならず2番手、3番手もつらい。
空身の先頭の後を、ザックを背負って歩くから大きく沈んでしまう。
先頭よりきついかも。
そのきつい2番手をこなした後のクタクタ状態で先頭を引き受ける。
さらにクタクタ。

■ヤブこぎ&ラッセル(写真3)八ヶ岳ラッセル講習_写真3[1]
当初予定では青年小屋前に幕営であったが、
途中のコル(乙女の水の手前)で本日の行動終了となる。
雪を踏み固めてテントを設営
あたりはすでに薄暗くなり始めてきた。

踏み固め不足ででこぼこになった床面のテント(6人用)に
9人全員集合し、晩餐となる。
すし詰め状態で火を炊いて非常に暖かい。汗ばむくらい。
メインディッシュは、トマトのボルシチ。
9時過ぎにお開きとなり就寝。

■宴会中(写真4)八ヶ岳ラッセル講習_写真4[1]
2日目

昨日の残り、青年小屋までのラッセルの続きからスタート
1時間ほどでようやくと青年小屋前に到着
飯干さん、松井さんの別働隊が編笠山に登っているのが遠望できる。

講習隊は、休憩の後、アイゼンを履いて権現岳に向けてスタートする。
が、昨日から今朝にかけての慣れないラッセルの連続で
すでに体力を使い果たしており足元がおぼつかない。
結果、岩稜帯がある権現岳ルート(権現~三ツ頭~天女山)は中止し
編笠岳を越えるルート(編笠~観音平)に変更。

雪に隠れた大岩の隙間にズボズボ落ち込みながらも編笠岳山頂に到着。
風も弱く雲も少ない。

■編笠岳登山中(写真5)八ヶ岳ラッセル講習_写真5[1]
山頂は360度の大パノラマ。
振り返ると、目の前に赤岳、阿弥陀岳、権現岳
遠くに赤城
すぐそこに甲武信、金峰、瑞牆
遠くには、裾野に雲海を従わせた富士山
南アルプスの北岳、甲斐駒、千丈
中央の木曽駒
木曽の御嶽
北は乗鞍、穂高、大キレット、槍、鹿島槍
まさに絶景かな。
ゆっくりしすぎて凍えてきたので下山開始。

■山鑑賞中(写真6)八ヶ岳ラッセル講習_写真6[1]
急な斜面を一気にくだる。
くだり疲れたころに観音平に到着。
さらにパノラマコースを下り観音平入り口のゲート前で終点タクシーに乗車
小淵沢駅に戻り反省会&電車内2次会となった。

■甲斐駒を眺めながら下山(写真7)八ヶ岳ラッセル講習_写真7[1]
【行程】
2/19 造林小屋ゲート(9:30)~西岳山頂(14:50)~幕営場(16:40)
2/20 幕営場(6:30)~青年小屋(7:50)~編笠岳(10:40)~観音平(13:00)
~観音平口ゲート(14:10)

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